日本眼科学会:アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン
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アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン

巻頭言

 巻頭言近年急速に患者数が増大し、社会的にも大きな問題となっている疾患としてアレルギー疾患があげられる。眼科領域におけるアレルギー性結膜疾患だけではなく、喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなどはその代表的な疾患である。これらの疾患は眼科、内科、小児科、皮膚科、耳鼻咽喉科など多くの臨床の領域にまたがっており、患者のquality of life(QOL)に多大な悪影響を与えている。
 最近のアレルギー疾患の特徴としては(1)一人で複数の抗原(アレルゲン)に反応する患者の増加、(2)一人で多くの臓器組織にアレルギー病変を有する患者の増加、(3)重症アレルギー患者の増加、そして(4)患者の低年齢化などがあげられる。これは眼科領域でも同様であり、アレルギー性結膜疾患患者数の増加と重症化が一層顕著となってきた。このため、日本眼科アレルギー研究会では日本眼科医会のご支援をいただき、1995年には「アレルギー性結膜疾患の診断と治療のガイドライン」を作成した。このガイドラインでは眼科領域のアレルギー疾患をはじめて「アレルギー性結膜疾患」と命名した。また、これらを(1)季節性アレルギー性結膜炎、(2)通年性アレルギー性結膜炎、(3)アトピー性角結膜炎、(4)春季カタル、(5)巨大乳頭性結膜炎に5大別し、その疫学、診断、治療、予防などについての基本的な診療基準を提示した。しかし、その後も本疾患は増加の一途をたどり、本邦では少なくとも2千万人のアレルギー性結膜疾患患者が様々な眼症状に日夜苦しんでいることが明らかにされている。
 一方、アレルギー性結膜疾患の主病変は当然のことながら結膜にあるが、重症例では眼瞼や角膜、さらには水晶体、網膜、あるいは毛様体にまで病変が及び、視力障害や失明につながる重大な視機能障害を来すこともまれではない。つまり、本疾患は患者のQOLだけではなく、quality of vision(QOV)にまで多大の悪影響を与えかねない重篤な眼疾患であることが認識されるようになった。
 このため、日本眼科アレルギー研究会では前回のガイドラインを見直すとともに、他のアレルギー領域における最新の診療情報をも参考にして、今回改めて新しいアレルギー性結膜疾患診療ガイドラインを作成するにいたった。
 このガイドラインは眼科医が日常診療において遭遇するアレルギー性結膜疾患に対し、その診断、治療、予防、ケアなどについて、基準とされる方向を体系的に概説した。このため、全体を「定義・分類」、「疫学」、「検査法」、「臨床像と評価基準」、「診断と鑑別診断」、「予防:セルフケア」、「治療:メディカルケア」、そして「その他の関連疾患」の8章に分けて記載した。さらに追記として「病態生理」、「原因抗原」を詳細に記載し、眼における免疫アレルギー病態の理解の一助とした。
 しかし、アレルギー性結膜疾患といってもその病態、再発性の有無、重症度、治療効果、臨床経過は個々の症例によって実に様々であり、フローチャートをなぞるような単純な機械的診療はあり得ない。このため、今回の診療ガイドラインが個々の臨床状況での医師の判断を拘束し、特定の方向づけを強制することがないのは当然である。したがって、本診療ガイドラインはそれぞれの臨床家の治療方針や、長年にわたる診療経験を左右するものではなく、あくまでも参考となる診療補助情報として活用していただければ本ガイドライン作成委員一同の望外の喜びである。
 本診療ガイドラインが広く有効に活用され、本邦におけるアレルギー性結膜疾患の診療水準がさらに向上するとともに、眼のアレルギー疾患患者のQOL、QOVが一層向上することが強く望まれる。
 最後に、1992年に日本眼科アレルギー研究会を創設されるとともに、初代理事長をつとめられた小暮文雄先生は2005年3月31日にクアラルンプール(マレーシア)で客死された。小暮文雄先生には生前、本ガイドライン作成について多大のご助言をいただいた。本ガイドライン作成委員会委員一同は、ここに小暮文雄先生のご冥福を心からお祈りするものである。

2005年5月

日本眼科アレルギー研究会
理事長 大野 重昭

医療は本来医師の裁量に基づいて行われるものであり、医師は個々の症例に最も適した診断と治療を行うべきである。日本眼科アレルギー研究会は、本ガイドラインを用いて行われた医療行為により生じた法律上のいかなる問題に対して、その責任義務を負うものではない。

アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン編集委員会
委員長:大野 重昭
副委員長:内尾 英一
委員:海老原伸行、大橋 裕一、岡本 茂樹、熊谷 直樹、庄司  純、高村 悦子、中川やよい、南場 研一、福島 敦樹、藤島  浩(五十音順)

ガイドライン:アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン

第1章 定義・分類(203k)
第2章 疫学(130k)
第3章 検査法(340k)
第4章 臨床像と評価基準(913k)
第5章 診断と鑑別診断(239k)
第6章 予防:セルフケア(249k)
第7章 治療:メディカルケア(258k)
第8章 その他の関連疾患(502k)
追記1 病態生理(456k)
追記2 原因抗原(272k)
文献(323k)

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本ガイドライン内における略記用語一覧
アレルギー性結膜疾患(allergic conjunctivitis disease:ACD)
アレルギー性結膜炎(allergic conjunctivitis:AC)
季節性アレルギー性結膜炎(seasonal allergic conjunctivitis:SAC)
通年性アレルギー性結膜炎(perennial allergic conjunctivitis:PAC)
アトピー性角結膜炎(atopic keratoconjunctivitis:AKC)
春季カタル(vernal keratoconjunctivitis:VKC)
巨大乳頭結膜炎(giant papillary conjunctivitis:GPC)

アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン作成委員会

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