エキシマレーザー屈折矯正手術のガイドライン
財団法人 日本眼科学会
理事長 新家 眞 殿
日本眼科学会
屈折矯正手術に関する委員会
委員長 大橋 裕一
委員 木下 茂、澤 充、大鹿 哲郎
答申
答申理由
平成5年6月18日、屈折矯正手術の適応についての第一次答申1)が提出され、以後、PRK(photorefractive keratectomy)手術の臨床治験成績をもとにした第二次答申2)3)(平成7年10月1日)、諸外国でLASIK(laser in situ keratomileusis)手術が主流になりつつあることを踏まえて作成された第三次答申4)(平成12年5月12日)へと引き継がれた。その後の平成16年2月13日、LASIK手術が屈折矯正手術の第一選択手技として我が国においても普及する中、大幅なガイドラインの改訂(第四次答申5))が実施されている。
現在、LASIKを含むエキシマレーザーによる屈折矯正手術の累積手術件数は推定で110万眼を超えている。また、近視矯正LASIK手術が平成18年10月25日、遠視矯正LASIK手術が平成20年12月22日に正式に認可されたことを踏まえ、先のガイドラインの見直しを行うこととなった。
今回の改正点としては、適応年齢を下げたこと、我が国における治験成績を踏まえて手技別の矯正量を改めて示したこと、手術に当たっての基本的事項を再確認したことなどが挙げられる。