日本眼科学会:眼瞼けいれん診療ガイドライン
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眼瞼けいれん診療ガイドライン

 本態性眼瞼けいれん(以下、眼瞼けいれん)は眼輪筋の過度な収縮により不随意的な閉瞼が生ずる疾患で、放置すれば次第に進行し最終的には機能的失明状態になることもあり、患者のquality of vision、quality of lifeを大きく損なうものである。眼瞼けいれんに対してはこれまで向精神薬の内服療法や広範囲眼輪筋切除術などさまざまな治療が行われてきたが、近年ボツリヌスA型毒素の局所への注射療法が開発され、海外では最も有効性の高い治療法であることが明らかにされている。我が国においても1997年4月に厚生労働省より眼瞼けいれんの治療薬としての適応が認可された。しかしながら、さまざまな診療科の医師がその診療に当たっていることもあり、その病態や治療法に関しても医師の十分な理解が得られているとはいえないのが現状である。
 眼瞼けいれん患者の治療を有効かつ安全に行うためには、眼瞼けいれん患者を正しく診断し、そのボツリヌスA型毒素を含むさまざまな治療法の正しい知識をもつことが重要である。そこで、日本神経眼科学会理事長より委嘱を受け、7名の委員から成る眼瞼痙攣診療ガイドライン委員会を立ち上げ、眼瞼けいれん診療ガイドライン(2011年度版)を策定した。本ガイドラインが関係各位の眼瞼けいれんという疾患の理解の一助になり、かつ眼瞼けいれん患者の掘り起こしおよび治療を促進することを切に願うものである。

2011年7月
日本神経眼科学会

眼瞼痙攣診療ガイドライン委員会(五十音順)
三村  治(委員長)、河原 正明、清澤 源弘、中馬 秀樹、不二門 尚、山本 紘子、若倉 雅登

眼瞼けいれん診療ガイドライン(535KB)


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