日本眼科学会:理事会から(109巻9号)
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 この度、松村美代教授の後任として日本眼科学会雑誌(日眼会誌)の編集委員長を務めることになりました。まだ第一回の編集会議も開かれておらず、実状については語ることもできませんが、今後の方向性について個人的所見を述べさせて頂きます。

 日眼会誌は以前の原著主体の雑誌から内容が変化してきています。そこで、まず日眼会誌の目的について考えてみたいと思います。財団法人日本眼科学会寄附行為によれば、法人の目的は眼科学の進歩発達を図り、もって学術の発展に寄与することであり、その目的を達成するための事業の一つとして日眼会誌および眼科学に関する学術書を刊行するとあります。日本眼科学会会則には毎月一回会誌を発行し、会誌に掲載する主な事項は、1.本会の会議々事報告、2.会員の論説、談話、討論、実験、供覧等、3.外国眼科学会および眼科図書、雑誌通覧等、4.会員の動静、通信等、5.雑件、6.広告とあります。眼科学の進歩発達を図り学術の発展に寄与する本誌の具体策とは日進月歩の新知見を掲載するとともに、それらの新知見が付加されて新設、修正され日々更新されていく標準的な医療行為を適時周知させることです。このために原著論文、総説論文があり、臨床研究、基礎研究、短報や生涯教育講座、ガイドラインの形での掲載があります。また、日本眼科学会の活動を開示するため会報を掲載し学術団体としての社会的な側面も掲載しています。さらに会員相互の理解を深めるため、編集委員会への手紙や談話室などで意見や要望を受け付けています。最近の日眼会誌をみると、これらがバランス良く配置され会誌刊行の目的は十分に果たされていると思います。

 欧米の雑誌に比較して原著論文の減少を危惧する声があります。これはひとえに原著論文の英文発表が定着したことによるもので、我が国の眼科学の発展には不可欠のことです。良質な研究は国外に発信し、それに見合った評価を受けるべきであり、impact factorの高いpeer-reviewed journalに受理されることで、その質が保証されます。科学研究費の獲得や研究施設における地位の確保にもimpact factorは業績評価の主要な評価基準であり、日本の眼科の国際的な評価の基準にもなります。日本眼科学会は英文のofficial journalとしてJapanese Journal of Ophthalmology(JJO)も発行しており、以前は日眼会誌と版権を共有し両者に同一論文を投稿できましたが、現在では二重投稿の問題から認められていません。このような環境を考えると、日眼会誌への原著論文の減少に歯止めをかけることは困難ですが、悲観することではありません。1988年から2002年の15年間に眼科学の主要国際雑誌に掲載された我が国からの論文数は米国、英国に次いで第3位であり、毎年増加傾向を示し最近では米国に次いで第2位であることが学会の活動性を証明しています1)。しかし、日本から発表された論文をわざわざ英文で読まねばならないという煩わしさは会員の多くが感じておられることでしょう。これを解消するためにも日眼会誌では今後とも総説という形で原著形式にとらわれない、わかりやすい解説を一層充実させていきたいと思います。勿論、原著論文の重要性に変化はありません。現在、投稿料は無料であり、100万円の研究助成金のついた年間最優秀論文賞も設けられていますが、良質なレベルを維持することで優れた原著の投稿を促したいと思います。ガイドラインも重要です。新しい知見は不確実なままで日常診療に混乱を招くことが多々あります。Subspecialtyも益々細分化し専門外の情報は判断しにくいものです。刻々変化する情報を各時点で適切に集約し医療の標準を提示していくことは学会としての使命であり、関連専門学会で検討されたガイドラインは今後とも本誌に掲載していただきたいと思います。日常診療内容の点検には生涯教育講座が大きな貢献をしています。さらに、眼科を取り巻く医療環境や社会的活動の現状についても積極的に扱っていきたいと思います。とりあえずは来年度に診療報酬の見直しが予定されている社会保険事項と、新臨床研修制度発足後の眼科専攻医確保の問題があります。その他、日眼会誌の電子ジャーナル化、査読のon-line化などの問題もJJOと歩調を合わせて進めていきたいと思います。

 日眼会誌をみれば現在の標準的診療から最新の研究まで、また眼科を取り巻く医療環境や今後の方向性についても読みとれる情報を十分に迅速に会員に提供し、毎月楽しみに目を通していただける会誌を目指したいと思います。そのためにも、今後とも多くのご意見をいただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。

文献
1)大庭 紀雄:眼科学研究の計量書誌学的検討.日眼会誌 109:115―125,2005.

財団法人日本眼科学会
常務理事 根木  昭

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