日本眼科学会:理事会から(109巻11号)
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Home会員のみなさまへ理事会から > 日本眼科学会専門医制度の今後について(109巻11号)
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日本眼科学会専門医制度の今後について

 この6月から日本眼科学会理事会が新体制になり、私は石橋達朗前専門医制度委員長の後任を仰せつかりました。そこで、私なりに専門医制度委員会の組織構成について簡単に紹介させていただき、次にこの委員会をとおして日本の眼科医教育システムの将来課題を考えてみたく思います。

 日本眼科学会会員の皆さんは専門医更新のための点数制度と専門医認定試験についてはよく理解されていますが、委員会そのものについては、曖昧な知識の方々が多いように思います。専門医制度委員会は、卒後研修委員会、試験委員会、生涯教育委員会、そして資格認定委員会の4つの専門委員会から構成されています。卒後研修委員会(寺崎浩子委員長)は、新医師臨床制度に伴う眼科研修カリキュラムの作成、施設認定基準、指導医のあり方、卒後教育のあり方などの検討を主として行います。試験委員会(望月 學委員長)は、文字どおり筆記試験と口頭試験の問題作成を行います。生涯教育委員会(下村嘉一委員長)は、生涯教育事業認定や事業そのものの見直しをとおして生涯教育の質を向上させることを図っています。最後に、資格認定委員会(池田恒彦委員長)は、専門医認定試験の受験資格審査と専門医更新基準の見直し作業を行っています。文章にすると堅苦しくなりますが、皆さんに直接大きく関係するのは試験委員会と資格認定委員会ではないでしょうか? 試験委員会のかかわる専門医認定試験は多くの試験委員の先生方の献身的な努力によって支えられており、その試験の取り扱いは極めて慎重になされています。試験内容は時とともに微妙に変化していますが、その合格率はこのところ70%前後となっています。資格認定委員会の関係する専門医更新資格もこのところ大きな話題を呼んでいます。といいますのも、昨年から、更新資格として、5年間100単位の単位取得とともに、週4日32時間以上の勤務実績が求められていたからです。後者の縛りは最近になって、週の勤務時間数は問わず4日以上の勤務、に変更されました。女性医師の中では、産休はどうなのか? 病欠はどうなのか? といった疑問が多く問われているようですが、産前産後の休暇はもちろん認められており、厚生労働省の目指す女性医師の勤務条件の向上を念頭において資格認定委員会で現在も改定案が継続的に検討されています。ただ、日本専門医認定制機構が日本眼科学会を含めた基本領域学会に、専門医更新時に診療実績を示す具体案を求めていることもご理解いただきたく思います。

 さて、眼科専門医制度そのものが今後の眼科医初期臨床教育システムの良否に大きく関与するという考えから、田野保雄理事長の委嘱による特別委員会がこの8月に発足しました。この委員会は3人の歴代の専門医制度委員長経験者を含めた13名で構成されています。この委員会では、眼科医の初期研修を充実させ、白内障手術やコンタクトレンズ処方などはもちろんのこと、さまざまな眼科疾患にしっかりと対応できる質の高い眼科医を育てる教育システムを考えていくことになっています。現在の新臨床研修制度が平成16年4月に発足して以来、専門性の高い外科系科目を専攻する若手医師は減少すると予想されています。実数は平成18年4月以降にならないと不明ですが、内科系への偏重により20〜30%は減少するものと推測されます。このような傾向が数年続く可能性はありますが、医療面における社会的ニーズは超高齢化社会への対応であり、眼科医療のニーズはますます逼迫するものと思われます。ということは、この数年のあいだに他科から眼科への若手転進組が数多く出てくる可能性があり、初期研修から眼科を目指していたグループと、転進組の2つの大きなグループが生じる可能性も否定できません。このような状況のもとでは、米国の眼科レジデント制度のように、眼科初期研修のあり方を再び明確にする必要があります。今年度までの眼科専門医志向者への専門医制度施行細則による眼科研修では、米国などと同様に大学病院での初期研修を大前提としてきました。このため、角結膜疾患、緑内障、網膜・硝子体疾患、斜視弱視、屈折調節などの診療方法を初期の2〜3年間で幅広く習得できたのは事実であり、世界トップレベルの眼科診療を国民に提供できてきた訳です。しかし、この眼科専門医制度そのものに修正すべきウイルスホールのようなものが見つかり、さらに前述の新しい研修制度に伴って予想される変化にも的確に対応して日本の将来の眼科医療をしっかりと支えるためにも、優れた卒後教育システムの再構築が今求められているところです。専門医制度委員会の活動をご理解いただき、ご支援ご協力のほどをお願い申し上げます。

財団法人日本眼科学会
常務理事 木下  茂

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