日本眼科学会:理事会から(110巻6号)
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 4月13日から4日間、第110回日本眼科学会総会が大西克尚教授を総会長として、大阪国際会議場で開催されました。大西教授のご祖父大西克明先生は日本眼科学会創立に関わった方であり、第12回総会を主催、また母方のご祖父の越智貞見先生も第31回総会を主催されたとのことです。記念すべき第110回総会を大西教授が担当されたことは大きな意義があると同時に、教授にとっても感慨深いものであると述べられました。今回の総会議事の中では役員10年以上、評議員20年以上、会員50年以上の先生方が日眼への貢献に感謝して表彰されました。今更ながら臨床系学会の中で最も古い日眼の歴史の重みを実感した次第です。

 今回はICO(International Council of Ophthalmology)のpresidentであるDr.Bruce Spiveyが招かれ「眼科の国際化―ICOとIFOS(International Federation of Ophthalmological Societies)の歴史と活動」と題する講演をされました。この中で先生は国際的な眼科学発展の歴史を概観し、世界の視覚障害の地域分布と失明原因の変化を示して、当面のおよび中長期的課題とICOの活動計画について述べられました。ICO/IFOSの使命は世界中のすべての人々の視覚を守り、眼科医と社会一般のニーズのために尽くすことであると述べ、世界中、特に発展途上国における眼科医療のレベル向上を目標として行っている教育活動を紹介しました。そして最後に「どうか理解していただきたい。我々はあなた方の助けを必要としている」としめくくられました。これらに関連することを田野理事長が本巻1号の本欄で紹介し、日眼への国際的期待に答えるべきこと、特にアジアの中で地域の同胞と交流、議論、対話し、必要とされる援助を積極的に行うべきことを訴えました。このような援助、協力は、本来の医療のあり方と同様、見返りを求めてするべきものではありません。与えうるものを持っている者は与えるべきである、と考えなくてはいけないと思います。日眼理事会の姿勢を確認するためにされたような講演でした。皆様にも再度理事長の「理事会から」をお読みいただければ幸いです。

 Dr. Spiveyはこれとは別に「The History, Evolution, Philosophy and Programs of The American Academy of Ophthalmology」と題してAcademyの歴史とAmerican Association of Ophthalmologyとの合併経緯について講演されました。Academyの前身であるAmerican Ophthalmological Societyは1864年に設立され、1903年にAmerican Academy of Ophthalmology and Otolaryngologyとして耳鼻咽喉科学会と合併しました。15年に亘る議論の末、眼科が独立したのは1979年でした。Academyは設立当初から教育に主眼をおいて活動していました。一方、社会経済面の活動を中心とし、特にoptometrist問題に取り組むAssociationは1954年に設立されました。これは日本眼科医会が日眼から離れて設立されたのと似ておりますが、資金的基盤はさほど強くなかったようです。耳鼻咽喉科と分離したAcademyとAssociationとの間では混乱と競争が生じ、足並みも乱れました。しかし、双方のリーダー達の信頼関係と「眼科のために最も重要なことはなにか」という焦点を共有することで歩み寄り、Association側のリーダー達がAcademyに入り込む形で両者は合併し、きわめて強固な団体へと発展しました。合併により生じた問題はわずかの間に解決されたとのことで、その運営の秘訣も語られました。共有する基本哲学は、教育を通して診療内容向上に寄与し患者との関係に焦点をおくこと、眼科の専門性を強固に守り、他領域からの侵入を防ぐために懸命に努力すること、の二点です。

 日本眼科学会と日本眼科医会が共有する基本哲学もAmerican Academyと同じだと思います。新設された眼科社会保険会議はこれまでとは全く異なる協調と議論、対外的対応をして、厳しい状況下での今回の診療報酬改訂を何とか乗り切りました。その背景には上記二つの基本哲学の共有があったと信じています。組織の一体化まで到達しなくても両者が一体となってすべき対外活動は数多くあると思います。今後さらに多方面での協調をめざしたいと思います。

財団法人日本眼科学会
常務理事 樋田 哲夫

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