日本眼科学会:理事会から(112巻1号)
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理事会から

 西暦2008年、平成20年の年が明けました。天平宝宇3年(759年)の正月一日、山陰地方は雪が降っていました。これは当時の因幡国守であった大伴家持の「新しき年の始めの初春の今日降る雪のいや重け吉事」という新年の歌(万葉集の最後の歌でもある)により知る事ができます。雪がしんしんと降り積もっていくように良い事(吉事)が積もれ、積もれと願っている訳です。別に願って良い事がやってくるならば苦労はない訳ですが、一日の始めとか年の初めとかには人間というものは縁起の良い事を(すなわち縁起の悪い事は言わない)言うとその一日なり一年が清められるような気分になるものだそうで、言霊(ことだま)信仰と言うそうです。現実には東に診療報酬改定の件やコンタクトレンズ診療所問題、西にJapanese Journal of Ophthalmologyのインパクトファクターの問題等々日本眼科学会には課題山積みなのですが、それらの課題を一つずつ前向きに2007年(平成19年)度よりより良い方向に持っていけるよう、そしてまた新年が日本眼科学会およびその会員諸氏にとっても記念すべき年となるよう願って、いま一度大伴家持の新年(初春)の歌を鑑賞してから本題に入っていきたいと思います。

 現時点で日本の臨床系医学会は専門医制度を形式上はほぼ確立させたと言ってよい現況です。この中でも日本眼科学会が先輩諸先生方のご努力により確立させてきた眼科専門医制度は、最も充実したものの一つとして内外から認められております。この眼科専門医制度をさらに充実させると同時に、初期臨床研修制度導入による眼科研修制度の激変に対処すべく、平成19年度より眼科専門医認定試験を受験するために初期臨床研修2年に次いで必要な4年の後期研修において最初の2年のうちの少なくとも1年は日本眼科学会が新たに認定した一定基準を満たす施設(その多くは結果として大学附属病院となりましたが)で眼科研修を受ける必要となりました。さらに平成20年度からは、その各認定施設毎での卒後3年目の研修を受け入れる後期研修医の定員数が認定されました。これはできるだけ大都市圏への眼科後期研修医の集中を防止し、特に地方大学での後期研修を充実させようとの狙いからですが、平成20年度は理論上678名までの眼科後期研修医(ほぼ従来の眼科入局者に相当)の受け入れが可能となります。大学の眼科医師入局者数は約400人前後で初期臨床研修開始以前の数年は動いていましたが、その開始と同時に100人前後に激減し、3年目後期研修医が入り始めたこの2年間で250人前後と以前の60%程度に低下したままです。この新制度でどれくらい3年目後期研修医を眼科に呼び込めるかが試される今年度ですので、その成果が期待されます。

 さて平成18年6月に日本眼科学会の今後10年の活動目標を定めるため、日本眼科学会戦略企画会議が開かれ、6つの委員会が組織されましたが、その各委員会の活動方針の大綱が平成19年度にほぼ定まりました。今年度(平成20年度)から実行に移されるものとして、例えば、今年度の日眼総会または臨眼から眼科指導医と眼科専門医志向者のための教育プログラムや、Subspecialty dayが新たに始まる予定ですし、基礎研究方面に重点を置いたスキルトランスファーや教育セミナーが日眼総会で新たに取り上げられる予定です。平成19年度に日本眼科学会総集会プログラム委員会による学術プログラムの編成が完成された春、秋の日眼総会・臨眼が今年度からはさらに進化、充実していくのが会員の皆様方に如実に感じられるようになると思います。

 平成19年度に戦略企画会議第五および第六委員会と日本眼科医会との共同で、日本眼科啓発会議を立ち上げ、眼科の先進性、社会への貢献度、そして何よりも我々眼科医が真摯に考えている国民の眼の健康やquality of vision(QOV)の重要性を、一般社会により効果的に訴え(啓発)る手段とその実行を考えていく事になりました。その手始めとして第61回臨眼の際に眼科に関連している企業に我々の考え方を説明し、幸いな事に大変に好意的な反応を得る事ができました。今年度の活動と直接的に我々自身に反映されるであろうその成果は、期待できるものがあります。日本眼科学会と日本眼科医会との協力に関してはもう一つ良いニュースがあります。日眼総会は従来、日本眼科学会だけで行う学術集会との感がありましたが、今年度第112回(横浜)からは臨眼と同様、日本眼科医会側からも総会副会長として正式に運営に参加する事となりました。その記念すべき第1回目には、三宅謙作日本眼科医会会長自らが総会副会長として参加されます。

 色々多事多難も予想されますが、Schleier wird sich heben、日本眼科学会の将来への視界もさらに晴れてくる事を祈って平成20年度日本眼科学会雑誌1月号における理事会からの御挨拶とさせて頂きます。

財団法人日本眼科学会
理事長 新家  眞

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