日本眼科学会:WOC 2014・戦略企画会議・生涯教育・その他(113巻5号)
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WOC 2014・戦略企画会議・生涯教育・その他

はじめに

 日本のみならず、世界の眼科のリーダーであった田野保雄教授が、去る1月31日に急逝されました。当日の朝も通常どおり、仕事関係のメールをいただいていただけに、その報に接しても俄には信じることができず、暫し茫然自失、ただ立ち尽くすのみでした。

 田野教授は日本眼科学会の理事長を二期務められただけでなく、国際眼科評議会(International Council of Ophthalmology:ICO)のTreasurer(財務官)というナンバー2の要職にあられました。また同時に、アジア太平洋眼科学会(APAO)の会長を務めておられました。

 本稿で述べる日眼の種々の活動においては、常にその中心にあり、皆を導く強力なリーダーの役目を果たしておられました。

 以下はなるべく個人的な感情を交えることなく、日眼の活動の現状とこれからについて、いくつかご報告します。

国際眼科学会WOC 2014

 1857年にブリュッセルで初めて開催された国際眼科学会は、あらゆる医学専門分野の中でも最も歴史が古い国際会議であり、これまでに150年余の歴史を有しています。日本では過去一度だけ、1978年(昭和53年)に第23回国際眼科学会として、中島 章会長、三島済一組織委員長のもと、京都で開催されました。“太陽の塔”で有名な岡本太郎氏がロゴマークを描き、開会式には皇太子殿下、同妃殿下(現在の天皇皇后両陛下)をお迎えし、盛大に執り行われています。

 そして2014年、36年ぶりに日本で第34回国際眼科学会が行われます。WOC 2014(World Ophthalmology Congress 2014)です。

 WOCは世界の眼科における最大のイベントであり、ホストとなる日本の眼科界が総力を挙げて成功させるべきものであることは論を俟ちません。日眼理事会は、5年後の一大イベントに向けて、徐々に準備を始めていたところです。

 田野先生はWOC招致の立役者であり、会長を務められる予定でした。WOCは、ホスト国とICOが協力して運営することになっており、また今回は第54回アジア太平洋眼科学会(APAO)と第118回日眼総会とが同時に行われる予定であったために、ICO役員およびAPAO会長の立場としても、その準備には並々ならぬ熱意を注いでおられました。

 田野先生という大黒柱を突然失い、今後の準備活動にはさまざまな戸惑いと混乱が生じることが予想されます。しかし、WOC 2014は必ず成功させなくてはいけません。日眼が一体となり、また日本眼科医会とも力を合わせて、全力で目標に向かっていく必要があります。会員皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

日本眼科学会戦略企画会議

 戦略企画会議は、日眼が、ひいては日本の眼科全体が5年後、10年後にどうあるべきかを考え、その目標に到達するために必要な戦略を企画する委員会です。2006年(平成18年)6月に3日間に及ぶ討議を経てその内容を策定し、眼科医トレーニング、生涯専門能力開発、資格認定と施設認可、研究、外的関係、会員支援と組織発展の6つの委員会でアクションプランを決定して、さまざまな活動を行ってきました。各委員会の活動内容は、本誌の報告ページ(戦略企画会議から)に適宜掲載の形で報告されています。

 2006年の会議から3年を経て、当初の計画を見直し、新たな戦略企画を立てようということで、2009年(平成21年)3月13日〜15日の3日間、第二期の戦略企画会議が行われました。5年後(2014年)、10年後(2019年)の日本の眼科のあるべき姿を描き、如何にしてその理想的な姿に導いていくかを、日眼理事を中心に、日本眼科医会の理事や日眼事務局スタッフを加えた20名超で議論しました。

 田野先生は、戦略企画会議の発案者であり、6つの委員会を統括する実行責任者(委員長)を務めておられました。その田野先生が不在の中での第二期戦略企画会議でしたが、2泊3日での議論を通じて、さまざまなビジョンとゴールを設定することができました。

 第二期では、第一期の6委員会を5つに集約し、代わりにWOC 2014および国際活動を担当する委員会を一つ設置することになりました。WOCの成功は、将来の日本の眼科の活性化、さらにはアジアの眼科における日本のリーダーシップを確立するという意味で、非常に重要になると思われます。

 一方で、会員のニーズを検討し、それを満たしていくことは、日眼の重要なミッションの一つです。戦略企画委員会を通じて、日眼をより充実させ、会員の皆様にとってより良い存在になるよう、さらに活動を深めていきたいと思います。

生涯教育

 専門医制度担当理事の立場から報告を一つ。

 アメリカ眼科学会(American Academy of Ophthalmology:AAO)は、Academy in promoting the Ophthalmic News and Education(O. N. E.)Networkというオンライン教材を作成し、臨床的に価値の高いニュースやツールを世界中の眼科医に提供しています。日眼とAAOは、日眼会員が無料でO. N. E. Networkを使用できるよう契約を結びました。これは田野先生の発案によるものであり、AAOとの契約も田野先生の仲介の賜です。

 日眼会員がO. N. E. Networkを使用するには、専用ページでメールアドレスを登録し、使用方法を説明するメールを受け取る必要がありますが、現在、日眼事務局ではそのシステムを構築中です。近いうちに会員の皆様にご案内を開始する予定です。是非ご登録いただき、O. N. E. Networkをご活用下さい。今のところ英語でのコンテンツのみですが、最新のニュースにアクセスしたり、種々の専門分野のセルフアセスメント問題を利用できたり、非常に活用しがいのあるサイトです。

レーシック術後感染事件

 東京の某眼科で、レーシック術後に角膜感染症が多発した事件は大きく報道され、皆様の記憶にも新しいと思います。

 この件に関しては、テレビや新聞など、多数のメディアから日眼事務局に取材・コメントの依頼がありました。会員の医療行為に関して日眼が何らかの直接的な介入を行うことは困難ですが、日眼としては眼科の専門知識を有する医師が施術するべきであるという立場から、「エキシマレーザー屈折矯正手術のガイドライン(http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/laser.jsp)」 に明記してあるように、術者は日眼の指定する屈折矯正手術講習会を受講した眼科専門医であるべきと考えています。会員の皆様には、学会が定めたガイドラインの遵守をお願いいたします。

 今回の事件を受けて日眼としてはどのような防止策を講ずるのか、というメディアからの質問に対し、下記のように返答していますので、この場を借りて会員の皆様にご報告いたします。

 一つは、エキシマレーザー屈折矯正手術の合併症実態調査を行うことです。二つめはエキシマレーザー屈折矯正手術講習会の内容をより充実させ、より多くの方に受講してもらえるものにすること、三つめはエキシマレーザー屈折矯正手術のガイドラインを見直し、より現状に即したものに改変していくことです。

 香川県立中央病院で起きた受精卵取り違え問題で、日本産科婦人科学会は 「倫理上の問題ではなく、安全管理上の問題」 として、当該会員の処分を見送りました。このように、学会が会員の医療行為にどれだけ立ち入って規制するのかは非常に難しい問題です。会員に対する罰則規定は財団法人の寄附行為に定められていますが、将来的には附則の策定など何らかの方策が必要であろうと考えています。

財団法人日本眼科学会
常務理事 大鹿 哲郎

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