日本眼科学会:理事会から(113巻8号)
日本眼科学会 Japanese Ophthalmological Society
サイト内検索
検索方法
English HOME English English
会員専用コンテンツMY NICHIGANDEX
サポートセンター
HelpMY NICHIGANDEXとは?
MY NICHIGANDEXへログイン
お問い合わせ サイトマップ
メインナビゲーションを飛ばす
Home会員のみなさまへ理事会から > 理事会から(113巻8号)
会員のみなさまへ
コンテンツインデックスへ戻る
学術集会
専門医制度
生涯教育
ガイドライン・答申
各種手続
学会誌
理事会から
日本眼科社会保険会議
学術賞・助成金一覧
眼科関連学会

理事会から

理事会から

 6月から理事長になられた根木 昭先生の後任として、庶務理事を担当させていただくことになりました。根木理事長を補佐し、日本眼科学会がこれからあるべき姿を目指すために、微力ですがお手伝いできればと思っています。現在、日本眼科学会は危機にあるといっても過言ではないと思っているのは私一人ではないと思います。私たちは、昨年2月26日に樋田哲夫先生を、また本年1月31日に田野保雄先生を、その働きざかりのまっただ中で突然失いました。まさしく日本眼科学会および日本の眼科の世界を支え導いておられたお二人でした。

 理事長経験者である両先生はここ十数年来、日本眼科学会を刷新、改革し、その地位を高め、会員にとってより良い組織ならびにコミュニティーになるように、ご尽力されました。また田野先生は日本眼科学会戦略企画会議や日本眼科啓発会議を新たに立ち上げられ、その鋭い先見性と斬新なアイデアで、これからの日本の眼科の目指すべき方向を見据えておられました。田野先生の強力なリーダーシップは、日本ばかりでなはく、世界の眼科社会でもいかんなく発揮されていたのは皆が認めるところです。

 このお二人が力を注がれていたことの一つに日本学術会議があり、今回はその一端をご紹介いたします。日本学術会議は1949年、科学が文化国家の基礎であるという概念のもと日本の科学者の内外に対する代表機関として、科学の向上発展を図り、行政、産業および国民生活に科学を反映、浸透させることを目的に内閣総理大臣所轄の下、政府から独立して職務を行う特別の機関として設立されました。現在では科学の全分野、約83万人の科学者を代表する機関であり、210人の会員と約2,000人の連携会員によって運営され、第21期(平成20年10月1日〜平成23年9月30日)の活動に入っています。その主な役割は、政策提言、国際活動、社会とのコミュニケーションなどで()、第一部(人文・社会科学)、第二部(生命科学)、第三部(理学・工学)の3つの部会および30の学術分野別委員会に分割され、それぞれの分野のさまざまな問題を審議しています。

 私たち眼科関係は第二部の生命科学に属し、分野別では臨床医学委員会に属しています。その臨床医学委員会の中にはいくつかの分科会があり、感覚器分科会と障害者との共生分科会が活動の場です。田野先生は日本学術会議会員(第21期からは眼科領域でただ一人の会員でした)で感覚器分科会の委員長として、樋田先生は連携会員で感覚器分科会の委員としてご活躍中でした。

 1.感覚器分科会
 本分科会は日本耳鼻咽喉科学会と協力して運営され、それぞれの学会から7人ずつの委員で構成されています。その活動方針は感覚器障害の克服、感覚器障害者の支援、国立感覚器センターの設立、市民公開講座の開催、感覚器医学ロードマップの作成などです。第20期(平成17年10月1日〜平成20年9月30日)の主な活動は以下の3つです。
 1)感覚器(Eye & Ear)サミットの開催
 平成20年3月12日、六本木アカデミーヒルズにおいて「感覚器障害の克服を究極の目標」に掲げて、日本眼科学会、日本耳鼻咽喉科学会、関係学会、関係患者団体、関係省庁、日本学術会議、関係企業代表者など感覚器医学にかかわる有識者を集い、感覚器サミットを開催いたしました。演者にはSpivey国際眼科学会会長、Grote国際耳鼻咽喉科学会事務総長、加藤紘一衆議院議員、奥田 碩トヨタ自動車取締役相談役など、各界を代表する方々を招き、感覚器障害の克服に向けての熱い討議を行いました。
 2)市民公開講座の開催
 平成19年8月21日と平成20年8月19日に日本学術会議講堂において、市民公開講座「見るよろこび、聞くよろこび―感覚器障害(Audio Visual Disorder:AVD)の克服に向けて―」を行いました。この講座は「感覚器障害の克服と支援」の重要性を市民に広く知っていただくために、日本学術会議の感覚器分科会が主催し、日本眼科学会と日本耳鼻咽喉科学会の後援で行っています。今年も「見るよろこび、聞くよろこび-2つの目と2つの耳―」と題して、8月11日に開催する予定です。
 3)感覚器医学ロードマップ(改訂第二版)の出版
 第20期では感覚器分科会報告書として、感覚器医学ロードマップ「感覚器障害の克服と支援を目指す10年間」を発刊しました。この報告書は平成17年に発刊した報告書の改訂版です。この報告書では、ロードマップの必要性、視覚障害の医療、聴覚障害・平衡覚障害の医療、疫学予防医学10年後に向けてのロードマップ、感覚器研究今後10年の基本戦略、感覚器医学の卒前教育と専門医教育、10年後以降のロードマップなどを記載し、10年という期間を区切って、各々の到達点を示し合うことにより、関連の医療者、研究者がお互いの姿が見える形で前進することが可能です。日本眼科学会事務局にはまだ出版物が若干数ありますので、興味がある方はお申し出下さい。

 2.障害者との共生分科会
 本分科会は第20期では視覚障害者との共生、聴覚障害者との共生、運動器障害者との共生の3つの小委員会から構成され、第21期ではさらに内部障害者との共生小委員会が加わり4つの小委員会になりました。委員は眼科、耳鼻咽喉科、整形外科、内科の連携会員から成り、委員長は本田孔士大阪赤十字病院院長が第20期、第21期とも務めておられます。第20期の最大の業績は提言「身体障害者との共生社会の構築を目指して:視覚・聴覚・運動器障害認定に関する諸問題」としてまとめ、情報を発信しました。その中では特に昭和24年に制定された身体障害者福祉法に基づく障害認定について、視覚、聴覚、運動器、およびそれらの重複障害に絞って、現行の認定制度を医学的・医療的視点から検討した結果、多くの矛盾点を指摘することができました。視覚障害の認定基準においても、実際の視覚障害者の不自由さの状態を正しく反映しているとは言い難く、これらの矛盾を解決するため、最新の診断法を取り入れて現行の認定基準を改訂する必要があることを提言しました。第21期では実際の改訂案の作成を行っています。

 日本眼科学会、日本の眼科社会、さらには地球規模の眼科領域を明るい未来に変えるにはまだまだやらなければならないことがいくつも山積しています。それらのことを解決し眼科の世界が発展向上するためには、田野、樋田両先生がその見識と知恵と努力を持って示してこられた日本眼科学会の方向性を踏襲し、その実現に向かって進むことが私たちの務めだと強く感じています。私たちは新理事長の根木先生を中心に日本眼科学会をさらにより良くするために努力する所存です。会員の皆様のご協力を心からお願いいたします。

財団法人 日本眼科学会
常務理事 石橋 達朗

図 日本学術会議の役割(901KB)

Adobe Readerのダウンロード PDFを閲覧するには、Adobe Readerが必要です。
メインナビゲーションへ戻る
このページのトップへ
お問い合わせ利用規約プライバシーポリシーアクセシビリティ
Copyright © 公益財団法人日本眼科学会 All rights reserved.