日本眼科学会:理事会から(113巻12号)
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 今年度から、大鹿哲郎前委員長の後を受けて、専門医制度委員会を担当することになりました。委員長の交代に伴い、委員も替わり、副委員長には湯澤美都子先生、吉田 博先生にご就任いただきました。専門医制度委員会は、卒後研修委員会、試験委員会、生涯教育委員会、資格認定委員会の4つの専門委員会から構成されていますが、各委員会の委員長には井上幸次先生(卒後研修委員会)、三村 治先生(試験委員会)、高橋 浩先生(生涯教育委員会)、村田敏規先生(資格認定委員会)にご担当いただいております。何卒、よろしくお願い申し上げます。

 眼科専門医制度は日本眼科学会が独自に立ち上げた制度ですが、各科の専門医制度の質の向上とその評価を目的としている日本専門医制評価・認定機構という組織があります。この組織は、加盟学会との連携を図り社会に信頼される専門医制度の確立、専門医の育成・認定およびその生涯教育などを行うことを通じて、医療の質の向上を目指すことを目的としています。現在、国内の71学会が加盟しており、日本眼科学会もその一員です。上記のような目的のためにいろいろな活動を行っていますが、先日 「海外の専門医制度についてのセミナー」 が開催されました。米国専門医認定機構(American Board of Medical Specialties:ABMS)の理事長であるKevin B Weiss先生と、元ハノーバー医科大学教授の堀 映先生がご講演されました。Weiss先生は米国における専門医制度の歴史と現状について、また、堀先生はドイツの専門医制度についてご講演されました。

 米国では1917年に専門医制度が始まり、現在では24の基本領域の専門医認定機構がABMSに加盟しており、全医師の約85% に当たる75万人以上の専門医が参加しているとのことでした。1917年、最初に専門医制度が確立されたのは眼科で、米国の眼科専門医制度が世界で最も長い歴史を持っていることになります。日本と同様、専門医になるためには医師免許取得後に専門研修(residency training)を受ける必要がありますが、卒後医学教育資格認定委員会(Accreditation Council for Graduate Medical Education:ACGME)という組織が各施設での研修システムを評価、認定を行い、卒後専門研修の質を維持しています。ACGMEは施設の研修の質が規準を満たさない場合には、その施設での研修を中止することもできる大きな権限を有しています。ABMSは、ACGMEと密接な関係を持ち、各診療領域における専門研修から専門医認定を横断的に管理しています。日本ではそれぞれの学会が専門医認定を行っていますが、米国では学会とは別の組織(専門医認定機構)が学会と協力して専門医の認定を行っているとのことでした。米国の眼科専門医は米国眼科学会とは別の組織である米国眼科専門医認定機構(American Board of Ophthalmology)により資格の認定が行われており、米国眼科専門医認定機構は他の診療領域の専門医認定機構とともにABMSを構成しています。このような体制により、より客観的な専門医認定が行われ、専門医の質が維持されているとのことです。

 堀先生は神経病理学がご専門ですが、ドイツで長く教職に就かれていたご経験からドイツの専門医制度を解説されました。ドイツでは医師はすべて医師会に加入する義務があり、各州の医師会が大きな力を持っているとのことでした(日本の医師会とはかなり異なった組織のようです)。専門医制度は1980年頃から始まったそうですが、各領域の専門医の試験、認定は医師会が行い、学会は医師会と協力して専門研修の内容などを決めているとのことです。また、専門医には臨床の科だけではなく、病理学、解剖学、生化学、法医学などの基礎医学、社会医学の分野にも専門医があるそうです。開業の標榜科は専門医資格を有する診療科に限られるとのことでした。したがって、眼科を標榜するには眼科専門医であることが必要条件になります。

 このように米国とドイツでは大きな違いがある専門医制度ですが、我が国でも医療制度の実情に即して専門医制度がより充実、成熟していくことが期待されます。

財団法人 日本眼科学会
常務理事 小椋祐一郎

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