日本眼科学会:理事会から(117巻1号)
日本眼科学会 Japanese Ophthalmological Society
サイト内検索
検索方法
English HOME English English
会員専用コンテンツMY NICHIGANDEX
サポートセンター
HelpMY NICHIGANDEXとは?
MY NICHIGANDEXへログイン
お問い合わせ サイトマップ
メインナビゲーションを飛ばす
Home会員のみなさまへ理事会から > 理事会から(117巻1号)
会員のみなさまへ
コンテンツインデックスへ戻る
学術集会
専門医制度
生涯教育
ガイドライン・答申
各種手続
学会誌
理事会から
日本眼科社会保険会議
学術賞・助成金一覧
眼科関連学会

理事会から

理事会から

 2013年を迎えました。会員の皆様にはどのように新しい年をお迎えでしょうか。政治・経済そして外交も先行き不透明な中、師走の国政選挙で自民党が再び政権を取り戻しましたが、私たちの希望に寄り添ったものであることを期待します。

 東日本大震災の発生からこの3月で2年が経とうとしておりますが、未だ多くの方々が仮設住宅などで困難な生活を余儀なくされている現実は憂慮すべきことであり、被災地での眼科医療もまだまだ十分に回復したとは言い難い状況です。今年も被災地の復旧、復興に真剣に目を向け、大きな努力が必要です。会員の皆様には引き続きご協力をお願いいたします。

 日本眼科学会(日眼)では、日眼戦略企画会議第六委員会(根木 昭委員長)の中に「広域災害対策小委員会」(山下英俊小委員長)を設置し、不測の災害への備えと対策のために活動を始めています。昨年には「東日本大震災における日本の眼科の活動報告と提言」という冊子を刊行し、一昨年の未曾有の震災体験をもとに様々な検証を行って、災害時の眼科医療については言うまでもなく、今後の眼科医療ならびにその体制整備についての提言を行いました。また、日眼役員、事務局職員の連絡網を整備し、有事の際の指揮系統についても確認しましたが、東日本大震災のような大災害が再び起こらないことを心から祈るばかりです。

 さて、昨年来、我が国とアジア諸国との外交上の問題では困難な状況も生じており、来年4月に東京で開催予定のWOC2014に影響を及ぼしかねないことが懸念されます。しかし、アジア諸国との連携は欠かせません。昨年の11月に福岡で行った日中韓の3か国合同眼科学会では、困難な状況にもかかわらず、多くの中国、韓国の眼科医の参加がありました。両国の関係者に深く感謝した次第ですが、彼らは医学・医療は政治に左右されるべきではないという考えでした。私たちの持っているアジアのみならず海外との良き関係を十分に生かし、WOC開催国としての使命が果たせることを願っています。36年ぶりに日本で開催されるWOC2014は、大鹿哲郎会長をはじめ、各種委員会の先生方を中心に心血を注いでその準備が進められております。2007年、南アフリカのケープタウンで故田野保雄先生が2014年WOC東京開催誘致に尽力しておられた姿が昨日のことのように思い出されますが、田野先生はこれからの日本の眼科を担う若い医師たちが、世界の眼科を実際その眼で確かめる機会を持つことを大きな望みとしておられました。それは、先生自らも30年前の若き日に、京都で開催されたWOCに大いに啓発されたからではないかと想像します。若い日本の先生方が将来の眼科学を感じ、貴重な体験をし、世界との新しい関係や交流が持てたとき、日本の眼科の未来も期待できるものになると確信します。急逝された先生の遺志を継ぐためにも来年のWOC開催準備にご協力いただけますように、よろしくお願いいたします。

 さらにWOC2014は、近年の眼科志望者の減少問題に対しても解決の一助となることを期待します。日眼の調査結果によれば、昨年新しく眼科研修を開始した医師は一昨年より微増の245名で、ピーク時の約半数にとどまっています。このままでは、十年後、二十年後の我が国の眼科医療に不安は隠せません。実際、大学などでのマンパワー不足は、日々の診療に追われて、研究活動は二の次にならざるを得ない状況を作り出し、今後の眼科学および眼科医療の発展に好ましくない結果を生み出すのは明らかです。この現状を打破するための一つの試みとして、昨年、日本眼科啓発会議が中心となって、眼科学や眼科医療の魅力を医学生・初期研修医に伝え、眼科医との交流を図るための説明会、「第1回眼科サマーキャンプin箱根」を一泊二日で芦ノ湖畔のホテルにて開催しました。95名の参加者には、眼科学とは、また眼科医療とはどのようなものかということを、自分の眼で、手で、あるいは身体で体験してもらいました。その一環として、理化学研究所の高橋政代先生は世界に先駆けたiPS細胞の加齢黄斑変性への臨床応用の講演をされました。奇しくも、その2か月後に山中伸弥先生がiPS細胞に関する研究でノーベル医学・生理学賞を受賞され、日本中がその喜びを享受したわけですが、サマーキャンプに参加した医学生・初期研修医にとっては、眼科の先進性をより深く印象づけるものとなったのではないかと感じ、総合的に一定の成果を上げたと考えています。今夏も定員を拡大して、第2回眼科サマーキャンプの開催を予定しています。今後も日眼は日本眼科啓発会議を協同で運営する、日本眼科医会、日本眼科医療機器協会、日本コンタクトレンズ協会、眼科用剤関連企業と連携し、さらには眼科関連専門23学会ともますます協力、連携を深め、眼科学、眼科医療の正しい発展とその存在意義の重要性を広く理解していただくよう努力を続けていきたいと考えております。

 最後に、2013年は日眼にとって、今までと異なる新しい1年となります。かねてよりご案内しておりましたように、2月1日から「公益財団法人」として新しいスタートを切ります。公益財団法人として、より高い社会的信頼を国から認定され、社会、国民へのより一層の貢献が求められます。公益財団法人移行後の最初の評議員は、現行の110名の評議員から理事・監事を除く92名(理事・監事は評議員を兼任できないため)の再任が選挙管理委員会で提案され、昨年4月の日眼理事会・評議員会で承認されました。公益財団法人では法規で評議員の任期が4年と定められていますので、2017年の4月まで引き続き評議員をお務めいただくことになります。理事の任期は2年と定められていますので、2015年の4月までは現理事会の体制を維持することになります。

 今後とも日本眼科学会の活動にご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。2013年が会員の皆様にとって良い年になりますことを心からお祈りいたします。

財団法人 日本眼科学会
理事長 石橋 達朗

メインナビゲーションへ戻る
このページのトップへ
お問い合わせ利用規約プライバシーポリシーアクセシビリティ
Copyright © 公益財団法人日本眼科学会 All rights reserved.