日本眼科学会:デジタル化時代の日本眼科学会(119巻4号)
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デジタル化時代の日本眼科学会

 記録担当理事としての仕事は、ますますインターネットなど、デジタル関係のことが多くなっているように感じます。電子カルテの時代になり、今や医療の世界にデジタル化は避けて通れませんし、学会活動も同様です。日本眼科学会としてもこのようなデジタル化の時代に対応していくことが望まれていると思います。

電子カルテの標準化
 今では、勤務医も開業医も電子カルテを使う時代になってきました。コンピュータが使われていればすべて電子カルテと認識している方も多いと思いますが、外来予約や薬剤処方、処置の入力だけを行っているものは「医事システム」であり、医事業務処理をコンピュータが行っているだけです。大学病院をはじめとする総合病院で使われているのは病院情報システム(hosipital information system:HIS)です。これは全科の電子カルテであり、血液検査の結果や放射線科での撮影画像閲覧にはよく作られていますが、眼科のデータを管理するには不十分なものです。そこで眼科に特有なシステム(部門システム)が必要で、総合病院とは異なり、眼科の単科施設ではこの部門システムのみで管理されています。電子カルテはこのように分類されており、総合病院では眼科はHISとは別の部門システムが必要で余計なコストがかかり、しかも二つのシステムの連携が必要になってきます。

 電子カルテシステムの連携には、眼科に限らず全科でデータの標準化が欠かせないテーマになっています。そこで、1999年、アメリカでIntegrating the Healthcare Enterprise(IHE)という電子カルテシステムの世界標準化に向けた活動が開始され、一般社団法人日本IHE協会も、2001年からIHE-Jとして活動を行っています。日本眼科学会も日本眼科医療機器協会とともにこの活動に参加し、眼科医療機器からの検査結果のデータを電子カルテシステムに取り込むときのデータフォーマットを標準化する活動を行っています。

 現在までにノンコンタクトトノメーター(ノンコン)、オートレフケラトメーター(レフケラ)など基本的な眼科医療機器でデータの標準化が進み、現在ではノンコン、レフケラのデータはすべての部門システムに同じフォーマットで出力されるようになり、どのメーカーのノンコンのデータをどのメーカーの部門システムにも送れるようになりました。このようなフォーマットの標準化は、今後の眼科部門電子カルテシステム構築に重要なものになると考えています。このシステムは日本で初めて作られたのですが、今後IHEで認められれば、世界標準になるかもしれません。また、HISシステムにも眼科のデータを取り扱うフォーマットの標準化が必要と考えており、今後はこの分野でも進めていきたいと考えています。電子カルテのシステム標準化は、今後眼科診療データを多施設で集めて統計的研究を行う、いわゆる“Big Data”の構築にも重要なものになると考えています。

学会活動の電子化
 国内外の学会には必ずホームページがあり、そこからいろいろな情報を発信しています。日本眼科学会のホームページもいろいろと改訂しています。患者さんや医学生も見ているホームページは常に更新して新しいデータを入れることが重要です。皆既日食、iPS細胞による滲出型加齢黄斑変性に対する臨床研究などがニュースになると、関連するページのアクセス数が増えてくることからも、ホームページがいろいろな人に注目されていることが分かります。また、日本眼科学会雑誌もオンラインジャーナル化しました。日本眼科学会総会、日本臨床眼科学会の抄録集も2011年から電子化してきています。最近の若い先生は従来の分厚い紙の抄録集は持ち歩かず、スマートフォンやタブレットで検索している人が増えています。今後は様々な教材やデータを電子化してホームページを通じて会員に配布するなど、生涯教育の分野にも電子化を進めていく必要があると考えています。

 このように医療も学会もデジタル化が進んできていますが、デジタル化は便利な点がいろいろあると同時に様々な問題もあります。例えば、患者さんの情報の漏えいが発生した際は、紙カルテに比べものにならない多人数で大量の患者データが漏えいしてしまうという問題があり、情報管理は以前とは比べものにならないくらい厳重に行う必要があります。医療も学会もデジタル化が進んでくることに違和感を持つ先生もおられると思いますが、今後この方向はますます進んでくると考えられます。デジタル化することに対する新しい考え方を受け入れることが重要だと思います。

公益財団法人 日本眼科学会 常務理事 吉冨 健志

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