日本眼科学会:Creutzfeldt-Jakob病二次感染防止に関する対策検討会報告
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Creutzfeldt-Jakob病二次感染防止に関する対策検討会報告

 硬膜移植に伴って発生したCreutzfeldt-Jakob病(CJD)の二次感染がわが国において大きな社会的問題となったのはご周知のとおりです。近年、ヨーロッパにおける変異型CJDの蔓延を背景に、手術を介したCJD二次汚染についての危険性が指摘され、厚生労働省に設置された委員会において感染防止ガイドラインが検討されてきましたが、先般、骨子がまとまりましたので、ご報告させていただきます。

 眼組織については、プリオンの存在が確認されている網膜、視神経が高リスクに位置づけられているため、関連した眼科手術は厳重な消毒の対象となります(表1参照)。なお、消毒法についてはいくつかのオプションが設定され(表2参照)、病院の消毒設備あるいは手術機器の種類によって、柔軟に選択することが可能となっています。ただし、引き続き行われるヒト・プリオンに対する消毒効果の検証結果次第では、今後、変更がある可能性もあります。

 なお、これとは別に、わが国のサーベイランス委員会の疫学調査によりますと、CJD発症前あるいは発症後1か月の間に、全患者の1.8%において眼科手術が施行されています。特に注意を要するのは、Heidenhain variantと呼ばれる皮質盲で発症するタイプで、患者の訴える視覚異常が眼疾患に起因するものかどうかについて判断困難な場合があります。いずれにしても、認知障害などの神経症状を有する患者については、神経内科医にもコンサルトの上、慎重に診療を進められることをお薦めします。

 日本眼科学会では、『CJD二次感染対策WG』をすでに設置し、厚生労働省のガイドライン作りに参画するとともに、SDS消毒の手術機器への影響などにつき独自の検討を行っております。今後とも、正確な情報の提供に努めてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

財団法人 日本眼科学会
理事長 新家  眞

CJD二次感染対策WG
委員長 大橋 裕一

【表1:ハイリスクとされる眼科手術】

1.視神経または網膜に関する手技
(1)眼窩手術
 (ア)眼窩内容除去術
 (イ)眼球内容除去術
 (ウ)眼球摘出術(角膜移植のためのドナー眼球摘出も含む)
 (エ)眼球摘除及び組織又は義眼台充填術
 (オ)眼窩内異物除去術、眼窩内腫瘍摘出術および眼窩悪性腫瘍手術については、術中操作により手術器具が視神経に接触した場合
(2)網膜・硝子体手術
 (ア)黄斑下手術
 (イ)硝子体茎顕微鏡下離断術
 (ウ)増殖性硝子体網膜症手術
 (エ)網膜復位術
 (オ)その他の網膜硝子体手術において術中操作により手術器具が網膜に接触した場合

【表2 プリオンの消毒法】
※ハイリスク手技に用いられた手術器具等に対して現時点で推奨される処理

(1)適切な洗浄+3%SDS 3〜5分煮沸処理
(2)アルカリ洗浄剤を用いたウォッシャー・ディスインフェクタ(90〜93℃)洗浄+プレバキューム式によるオートクレーブ134℃ 8分〜10分
 なお、ウォッシャー・ディスインフェクタを用いることができない場合には、適切な洗浄剤による充分な洗浄+プレバキューム式によるオートクレーブ134℃ 18分もありうる。
(3)軟性内視鏡については、適切な洗浄剤による充分な洗浄+過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌

※詳細な方法は、「クロイツフェルト・ヤコブ病感染予防ガイドライン」に記載予定


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