日本眼科学会:目の病気 感染性眼内炎
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ぶどう膜の病気

感染性眼内炎

はじめに
 感染性眼内炎は目の中に炎症が起きるぶどう膜炎の中でも、病原体による感染が原因となって起こる病気です。細菌や真菌(カビ)、ウイルス、寄生虫などが直接目に感染することもありますが、ぶどう膜組織は血管が豊富で血流に富んでいるため、目以外の臓器に発症した感染症が目に波及する場合もあります。

感染性眼内炎の検査
 病原微生物の感染が原因ですので、その病原体を証明することが重要です。採血や胸部レントゲン検査などの全身検査を行うほか、場合によっては目の中から直接前房水という液体を採取し、原因となる病原体の存在を調べることもあります。

代表的な疾患
(1)細菌性眼内炎、真菌性眼内炎
 細菌や真菌が目に感染することによって起こる病気で、時には失明してしまうこともある治療の難しい病気です。特に細菌による眼内炎は病状の進行が速いことが多く、早期に発見して治療を開始することが大切です。原因は全身のどこかに感染病巣があって、そこから目に波及する内因性、けがや手術などで目にできた傷口から直接菌が侵入する外因性の2つに分けられます。内因性眼内炎は基礎疾患として糖尿病や悪性腫瘍がある方や、肝臓や心臓に感染症を起こした方に多くみられます。眼科手術後に起きる眼内炎は非常にまれですが発症を完全に予防することは難しく、原因となる菌によっては術後半年から1年以上経過してから起こる場合もあります。急激な視力低下や、充血、痛みを伴う場合には注意が必要です。原因となる細菌や真菌に対する抗菌薬、抗真菌薬の内服や点滴による治療を行いますが、緊急に手術が必要となる場合もあります。
(2)結核性ぶどう膜炎
 結核は過去の病気と考えられがちですが、先進国に比べ日本は患者数が多く、再興感染症として注目されています。結核性ぶどう膜炎は結核菌に対するアレルギー反応でも起きるため、必ずしも全身に活動性の結核病巣がある必要はありません。抗結核薬の内服による治療のほか、網膜光凝固や手術が必要となることもあります。
(3)ウイルス性ぶどう膜炎
 ヘルペスウイルス(単純ヘルペスウイルス、帯状疱疹ウイルス、サイトメガロウイルス)が原因となって起こるぶどう膜炎です。ヘルペスウイルスは多くの方のからだの中にもともと感染しているウイルスですが、免疫力が低下したときやそうでない健康な場合にも、眼内に炎症(虹彩炎)を起こすことがあり、再発を繰り返すこともあります。
 非常にまれですが単純ヘルペスウイルスと帯状疱疹ウイルスは、桐沢型ぶどう膜炎(急性網膜壊死)と呼ばれる網膜の壊死が急速に進行する病気の原因となることがあります。この病気は多くの場合に網膜剥離を合併するため、手術が必要となります。
 サイトメガロウイルスは免疫力が低下した方〔臓器移植手術後に免疫抑制薬を使用中の方、白血病やリンパ腫の治療中の方、副腎皮質ステロイドによる治療中の方、後天性免疫不全症候群(AIDS)の方など〕に網膜炎を起こすことがあります。抗ウイルス薬の点滴や内服薬が治療の中心となります。
(4)トキソプラズマ症、トキソカラ症
 寄生虫や原虫が感染することによって起こる病気で、網膜や脈絡膜に炎症を起こします。ウシやブタなどの生肉(特に肝臓)を食べることによって、また犬や猫などの糞便から感染することが知られています。これらの食習慣のある方やペットを飼育されている方は注意が必要です。寄生虫や原虫に対するお薬や副腎皮質ステロイドなどで治療します。

おわりに
 ぶどう膜炎は全体の半数が病名を特定できない厄介な病気です。原因についても不明なものが多いため、治療は眼内に起きた炎症を副腎皮質ステロイドなどで抑える対症療法が中心となります。一方、感染性眼内炎は原因がはっきりしているぶどう膜炎ということができます。できるだけ早期に診断し、原因となっている病原体に対する特異的な治療を行うことが大切です。

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