日本眼科学会:目の病気 コンタクトレンズ障害(3)正しい予防
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コンタクトレンズ障害(3)正しい予防

[ (1)急増の背景   (2)原因と病態   (3)正しい予防 ]

コンタクトレンズ眼障害を防ぐには
 コンタクトレンズ(CL)眼障害が治癒しても、今までと同様な処方、装用方法、ケア方法を行っていてはさらなる眼障害を生じます。その原因を特定し、対応すべきです。医師からのCL眼障害の情報提供と適切な処方、装用方法とケア方法の指導を受けましょう(表)。

表.CL眼障害を防ぐには
  • CL処方、装用方法・レンズケアの指導が不適切だと眼障害が増えます
  • CLの処方は眼科専門医のいる眼科診療所や病院で受けましょう
  • 一液で洗浄、すすぎ、消毒、保存する多目的溶剤(MPS)は消毒効果が弱いので念入りにこすり洗いとレンズケースの洗浄、乾燥をしましょう
  • CLの取り扱い時には必ず手洗いをしましょう
  • インターネットや通信販売でのCL購入は必ず医師の処方と指導を受けましょう
  • 12時間以上の装用、寝ているときも使用する連続装用、使い捨てSCLの再装用、SCLの使用期限を超えた使用は眼障害を生じやすいので、注意しましょう
  • CLはメガネと併用し、目に症状があったらCLをはずしましょう
  • 異常がなくても3か月に一度の眼科専門医での定期検査を受けましょう

1)CLの処方、装用方法・レンズケアの指導
 CL処方、装用方法・レンズケア指導が不適切であると眼障害を生じやすくなります。診察はCLの装用が可能な目であり、自分の目に合った適切なレンズを選ぶためには必要です。法律では、CL処方は眼科医以外でも医師であれば可能です。しかし、眼科医として基本的な知識は必須であるために、眼科知識を備えている眼科専門医による処方が必要です。眼科専門医のいる眼科診療所や病院でCLの処方を受けてください。
 レンズケアをおろそかにすれば、感染、アレルギーの発症は増加します。特に一液で洗浄、すすぎ、消毒、保存を行う多目的溶剤(MPS)による消毒効果は低く、セラチア菌感染症やアカントアメーバ角膜炎が増加しています。レンズのみならずレンズケースの汚染は感染症を増悪するため、ケースの洗浄、乾燥は必須です。CLの取り扱い時の手洗いも大切です。お化粧される人はCL装着後に化粧するなどの配慮が必要です。十分な装用・レンズケア指導を行っても装用者がそれを遵守しなければ意味がありません。
2)CL販売
 CLの購入はCL販売管理者が管理する販売店において購入してください。眼科専門医の処方によりCLを購入すべきですが、インターネットや通信販売にて購入する者が増加しています。医師の処方なしでCLを購入することは危険です。CL眼障害は長時間装用、寝ているときも続けて使用する連続装用、使い捨てソフトコンタクトレンズ(SCL)の再装用、SCLの使用期限を超えた使用など、眼科専門医やCL添付文書の指示に従わなかった者に多くみられます。また、自覚症状があってもCLを中止せず、メガネを持っていないことなどがあります。CLはメガネと併用し、目の症状があったらCL装用を中止し、眼科専門医を受診することが鉄則です。
3)カラーコンタクトレンズ、オルソケラトロジーレンズ
 特殊なCLとしてカラーSCL、オルソケラトロジーレンズなどがあります。カラーSCLは色素がレンズにプリントされていてその部分の酸素の供給が低下します。特におしゃれ目的のカラーSCL(度なしカラーSCL)は、レンズ自体の製法が粗く色素の漏れなどがあり目に障害を与えることが少なくありません。
 また、度なしカラーSCLは医療機器でないため一般雑貨として販売され、問題となっていましたが、全国で眼障害が多発したために、平成21年11月4日から一般雑貨としての販売が禁止されます。今後は一般雑貨でなく厚生労働省の認可を経た高度管理医療機器として通常のCLと同様に医師の処方が必要となり、CL販売管理者の資格をもっていない販売所では販売できなくなります。
 オルソケラトロジーは夜間の寝ているときに特殊なHCLを装用して近視を矯正する方法ですが、平成18年の全国学校調査において、中高生が0.2%、小学生の11.1%が装用しており、子どもたちに重篤な角膜感染症(図)が起きています。眼障害のほかに夜間視力の低下、発育途上の視機能への影響や長期障害は不明であり、自己責任のとれない子どもなど未成年者への使用は特に注意を要します。日本コンタクトレンズ学会のガイドラインでは20歳以上が適応とされています。

図.近視矯正用のオルソケラトロジーレンズによるアカントアメーバ角膜炎
 14歳、男性。治療後3か月。3年間オルソケラトロジーレンズを装用し、保存には生理食塩水を使用していました。
(大阪大学大学院医学研究科視覚情報制御学 前田直之教授提供)

4)定期検査
 CL装用中に行う定期検査は視力、フィッティング、レンズの汚れ、キズ、破損、変形などを確認できます。また、自覚症状がなくても上眼瞼の巨大乳頭結膜炎や軽度の角結膜上皮障害などが見つかります。特にSCLはバンデージ効果にて軽度の上皮障害では自覚症状に乏しい場合が少なくありません。夜、SCLをはずしたときに、目がしみる、ゴロゴロする場合や、朝、起きたときに目に同様な症状が出て、SCLを装用すると症状が消失する場合には軽度の角結膜上皮障害を伴っていることが多いのです。そのような場合にはCL装用を中止する必要があります。定期検査により眼障害の早期発見、早期治療が可能となります。

おわりに
 CL眼障害を起こさないために大切なことは、自覚症状があったらCLを中止して、眼科専門医の診察を受けてください。CL眼障害の多くの患者さんはそれを守っていないことが多いのです。CLは目にとって異物であることを忘れないようにしましょう。

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