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外国誌要覧

雑誌 Invest Ophthalmol Vis Sci 51:3205-3209, 2010.
題目 日本人における網膜静脈閉塞症の有病率と危険因子:久山町研究
著者 安田 美穂1)、清原  裕2)、荒川  聡1)、畑  快右1)、米本 孝二2)、土井 康文3)、飯田 三雄3)、石橋 達朗1)
1)九州大学大学院医学研究院眼科学分野、2)九州大学大学院医学研究院環境医学分野、3)九州大学大学院医学研究院病態機能内科学分野)
要旨  網膜静脈閉塞症(以下RVO)は欧米人と比較してアジア人では少ないと思われてきたが、日本人での有病率の報告はなくその頻度は不明であった。今回我々は福岡県久山町の地域住民(40歳以上)を対象に断面調査を行い、RVOの有病率とその危険因子について検討した。その結果、RVOの有病率は2.1%(そのうち網膜静脈分枝閉塞症が2.0%、中心静脈閉塞症が0.2%)であった。これは欧米人や他のアジア人よりも高い有病率であった(オーストラリア1.6%、アメリカ1.1%、中国0.7%、シンガポール0.7%)。また全身的な因子との関連を調べてみると、収縮期・拡張期血圧の上昇、高血圧、ヘマトクリット値の上昇とRVOに有意な関連がみられた。血圧は90/140 mmHg以上の高血圧だけでなく、85/130 mmHg以上の正常高値血圧のレベルからRVO発症のリスクが有意に増加した。また、血圧の上昇にヘマトクリット値の上昇が加わると発症のリスクは大幅に増加した。(日眼会誌 114:995,2010から転載)
 
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