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外国誌要覧

雑誌 Am J Ophthalmol 158:179-184, 2014.
題目 後房型有水晶体眼内レンズ術後長期における近視化(myopic regression)に影響を及ぼす因子の検討
著者 神谷 和孝、清水 公也、五十嵐章史、小橋 英長
(北里大学医学部眼科学教室)
要旨  後房型有水晶体眼内レンズ(Visian ICL)は長期的な観点からも有用な術式であるが、一部に近視化(myopic regression)を認める症例が存在する。今回我々は術後8年における近視化に影響を及ぼす術前因子を検討した。中等度・強度近視に対してICL挿入術を施行した35例60眼を対象として、術後1か月からの屈折変化量を目的変数、年齢、性別、矯正量、眼軸長、角膜屈折力、角膜厚、眼圧、前房深度、角膜径を説明変数として、ステップワイズ多変量解析を行った。その結果、年齢(偏回帰係数B=−0.042、p<0.001)と眼軸長(B=−0.186、p=0.013)が有意な術前因子であり(決定係数R2=0.300)、高齢者や眼軸長が長い症例ほど、近視化しやすいと考えられた。またサブグループ解析から、術前からの眼軸長変化(r=0.523、p=0.003)や水晶体デンシトメトリー値変化(r=−0.390、p=0.033)が有意に近視化量と相関しており、近視化の原因として眼軸長の延長や水晶体核硬化の影響が示唆された。(日眼会誌 118:863,2014から転載)
 
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