日本眼科学会:理事会から(122巻6号)
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 昨年4月から理事を担当させていただいております。私は専門医試験に密接に携わる機会が増えましたので、本稿では眼科専門医認定試験に関して振り返ってみたいと思います。

 専門医認定試験は今年で第30回を迎えます。つまり平成の元号誕生と同時に開始されたことになります。専門医試験というと毎年6月の渋谷の風景が浮かびますが、試験開始当初は日本都市センターで、第8回から第18回までは全共連ビルと日本海運倶楽部(現・海運クラブ)で行われ、現在のフォーラム8は第19回から使用されています。試験実施を6月に移動したのは第13回からです。そして、試験委員会委員長は昭和57年に真鍋禮三先生が初代委員長として準備を始められ、第3代の宇山昌延先生のときに第1回試験が実施されました。以来、私が17代目になります。

 受験者数と合格率の変遷を図に提示します。これをみると眼科専攻医数の変遷を推測することができます。平成になってから眼科を志望する医師が急速に増加していき、新医師臨床研修制度開始から極端に減少したことが分かります。また、この試験が発足した当初は、専門医制度の普及や試験内容の検証が必要な時期でもあり、合格率がかなり高いことが分かります。その後、合格率は低下し、第5回で80%台になり、第11回で70%台、第13回で60%台になりました。そして、近年は合格率が70〜80%程度を推移しています。しかし、専門医認定試験の初回受験者の合格率は80%前後からこの数年は90%まで上昇し、初回受験者にとっては試験対策がかなり普及しているようにみえます。現状の医師国家試験では合格率を意識しながら合格基準を考慮する相対評価の要素が取り入れられていますが、眼科専門医認定試験は合格基準を明確に提示し、それをクリアすれば合格できる資格試験です。試験内容に関しては、専門医制度委員会の中の試験委員会で毎年検証されていて、試験の質の確保に努力しています。合否判定は、試験委員の代表者が試験翌日に集まって、各問題の正答率や識別指数も参考にしながら、筆記試験、口頭試問の結果をかなりの時間をかけて討議して合格者を決定しています。したがって、難易度が一定であるならば、最近の初回受験者の高い合格率は、専門医認定基準を超えるための勉強や眼科臨床経験の充実に努力している証であるといえます。

 専門医認定試験を実施するために「眼科専門医認定試験出題基準」が作成されています。これは専門医認定研修施設や専門医志向者に配布されています。眼科医として必要な知識の範囲を大、中、小項目として基本的な出題範囲が整理されています。そして、この内容は5年ごとに医学や医療の進歩や発展を考慮して改訂されています。専門医試験は本基準をもとに作成されますので、さまざまな施設で眼科専門医をめざしている医師にとって、自らの知識や経験がどの分野で足りないかを確認するためにも参考にしていただければと思います。

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 試験問題の作成は、毎年、約80名の先生方が作成した問題をもとに、試験委員会の先生方が毎年5回(2回の1泊2日の合宿を含む)集合して、候補問題を抽出しながら討議を重ねて良問作成に努めています。試験委員は出題基準に基づいた各専門分野の委員で構成されています。各専門分野の指導的立場に立つ先生方が集合して実施する2回の合宿では、設問の妥当性、解答の確認、文言の訂正、出題基準との整合性、現実の臨床現場での普及度などを熱心に吟味しながら、一問一問を討議します。初めて試験委員会に参加された先生が、日ごろの臨床課題を資格試験の問題として完成するまでの過程が如何に大変な作業かと驚かれることがほとんどです。試験委員の先生方には、眼科専門医の質確保を求めて良問作成のために非常に努力していただいていて、本当に頭が下がる思いです。

 本年4月から新専門医制度がスタートしました。日本専門医機構からの要請によって眼科専門医制度委員会のこれまでの体制に急な変更を余儀なくされる事項も生じて、様々な批判もありました。しかし、この日本専門医機構の体制が刻々と変化していく折に我々眼科医にとって大切なのは、専門医制度の本来の目標が、眼科医の質を確保することであることを忘れないことです。昨年12月号(第121巻12号)の本欄に坂本泰二常務理事が述べられているように、眼科医自身が、眼科医療の質向上に最も関心を持って、我が国の眼科医療を発展させていくのは我々自身であるという自覚が大切です。そのために、専門医認定試験の役割は重要です。眼科専攻医がバランスのとれた知識獲得をめざし、臨床医としてふさわしい姿勢を身につける努力をするための重要な役割を専門医認定試験が果たせるように、日本眼科学会の専門医制度委員や試験委員は努力しております。どうか皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

公益財団法人 日本眼科学会
理事 平形 明人

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