日本眼科学会:理事会から(125巻1号)
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 謹んで新年のご祝詞を申し上げます。新型コロナウイルス感染症の蔓延の中、皆様いかがお過ごしでしょうか。昨年3月ごろより、にわかに襲ってきた未知のウイルスにより、昨年の事業は大きく左右されました。まず4月の日本眼科学会(日眼)総会が、最後まで現地開催の望みを持ちながらWEB開催となり、さらには落ち着くかもしれないとむしろ安全を見込んで、現地での開催とともにWEBを用いたハイブリッド開催を予定された、10月の日本臨床眼科学会(臨眼)もWEB開催のみの形態を余儀なくされました。日眼の関連学会の年次集会は、ほとんどこのような形となるか翌年への延期となり、また、日眼のもとに開催される多くの会議は、理事会、評議員会を含め、WEBによるリモート形式で行われてきました。オリンピックの機運にあわせて始めた日本眼科医会との共同事業である「アイするスポーツプロジェクト」も、social distanceを考えて中止となっております。一方、WEB配信での開催形態は、学会において多くの参加者を得ることができました。例えば、日眼総会や秋の臨眼においては、1万人を超える登録があり、子育て奮闘中の女性医師や遠方にておひとりで診療を担当している眼科医などにとっては、移動せずに参加できることが大きなメリットとなりました。

 日眼のもう一つの公益事業である雑誌の刊行につきましても、投稿数の増加がみられました。日眼会誌の表紙が新しくなり、日眼総会で発表された原著を投稿していただくなどの編集委員会のアイデアや努力に加え、コロナ禍でのステイホームや手術の減少により執筆時間ができたことも要因かもしれません。

 3つ目の公益事業である専門医制度事業も少なからず影響を受けました。延期を余儀なくされた眼科専門医認定試験は、中央での試験開催時期を模索してまいりましたが、結局公平性を損なわないような厳重な管理のもと、12月25日の1日で全国8会場において一斉に行うこととなりました。新型コロナウイルス感染症とは関係がありませんが、専門医認定・更新については、昨年10月に日本専門医機構より「専門医の認定・更新」に関する補足説明が案として提案されており、その中には認定に関する明確な基準や専門医の社会貢献などが示されているほか、更新条件についても、試験の導入などが盛り込まれる可能性もあり、今後眼科専門医の質の担保が期待される一方、日眼としてはこれまで専門医を維持してきた会員が、何らかの不利益を被らないよう、十分なサポート体制を構築していかなくてはならないと考えております。

 さらに、眼科医の質の評価と生涯教育をどのようにしていくのか、専門医制度以外にも考えていく必要があるのではないかと思います。これにはホームページや会員管理システムの改訂も関連しており、これによりe-learningを行うことができるようになる予定です。会員登録システムの改訂は後述する眼科医適正数を考えるのに必要なデータを収集・分析するのにも有用となります。ホームページと会員管理システムの改訂を委託する会社がそれぞれコンペで選定されましたので、今春には作業を終わらせるべく、毎週のように関連の会議が行われています。

 早い新しい動きは、オンライン診療についても見えてきています。コロナ禍という特殊な状況下で行われているオンライン診療が引き続き日常の診療の形で容認されることが望ましいのか、内閣府の規制改革推進委員会、厚生労働省、日本医師会など、多方面からの検討が行われておりますが、日眼においてもこれから多くの議論がなされるものと思われます。それより、まだまだ続きそうなコロナ禍で、患者の利益のためにはある程度のオンライン診療は続けていく必要があるようです。

 そんな中、眼科医適正数も問題となっていました。専門医数のシーリングを求められた東京をはじめとした地域では、きわめて少ない枠を各大学で分け合うという、非常に大変な舵取りを余儀なくされました。わずかの救いは、本年から通常の専攻医の枠に加えて、臨床研究医コースの枠が眼科には2名与えられ、今後もこの枠を増やせるかもしれないということであります。

 眼科入局を強くアピールしてきたスプリングキャンプは、専門医数シーリングの中での継続について検討していく中で、これまでと同じ形での開催は終了し、新しい形での開催を模索中であります。

 眼科の重要性や先進性を国民に訴える日本眼科啓発会議では、会議で提案された「アイフレイル」というバズワードを今後、日本中に浸透させていこうということになっていましたが、コロナ禍の現在は中断した形となっています。「フレイル」という言葉はすでに厚生労働省から発信されており、また、オーラルフレイルも歯科口腔外科領域から、よく発信される言葉です。先の臨眼では、この啓発会議企画のシンポジウムとして、口腔外科、老年科の先生を交えて情報を交換していましたので会員の皆様も視聴していただいたかと思います。

 さて、今期、日眼の一つのメインテーマである日本の眼科の国際化については、議論のある中でも努力が続けられて日眼総会における英語化が進められてきました。今後も日眼総会において英語スライドを推奨し、英語セッションを設けていく方針が決まっています。一方で、思いがけない新型コロナウイルス感染症の発生で、大きく出遅れてしまった感も否めない国際活動です。Asia-Pacific Academy of Ophthalmology(APAO)をはじめアジア太平洋圏の多くの学会が中止になり、いまだ開かれていません。一方で、World Ophthalmology Congress(WOC)やAmerican Academy of Ophthalmology(AAO)などにおいては、WEB開催の準備も整い、ライブ配信の部分も含め充実したプログラムが提供されました。WOCは、ケープタウンの予定でありましたが、ライブを含めたWEB開催となったWOC2020-Virtualでは、日眼のセッションとして「JOS Symposium:Updates on Pathologic Myopia」をライブとオンデマンドの両方で、提供いたしました(モデレーターは寺崎と大野京子教授)。

 AAOとの共同作業も促進しています。AAOからは、教育プログラムであるONE® Networkに登録してくださった日眼会員が増えたというお話をいただきました。まだメールアドレスをONE® Networkに登録していない方は、引き続き日眼ホームページ会員専用ページのバナーからの登録をお願いいたします(図)。日眼ではこの教育プログラムに対して年間使用料を払っていますので、より多くの先生に利用をしていただきたいと思っています。

 また、AAOとの合同シンポジウムを本年の臨眼で開催する可能性も取り付けることができました。一般にはAAOとのジョイントシンポジウムは、Regional meetingと行われるため、単独のSociety meetingとの共同はまれなのですが、日本とアメリカの眼科の良好な関係により実現しそうです。

 一方、アジアの国々の先生を招いて行われているInternational Symposiumは、学会長のご理解を得て引き続き行われます。また、アジアの若手賞であるJOS International Young Investigator Awardでは、昨年度末は多くの眼科医の応募を得ることができてその中から5人の演者を選考し、春の日眼総会に招待する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症により急遽WEB開催になったため、賞状の送付のみで講演に招待することはできませんでした。今後とも海外との交流は当分の間WEBが主流になると思われますが、会員の先生方が積極的に海外の学会に聴講参加するだけでなく発表やディスカッションの機会を作りactivityを高めていかれることを希望します。

 最初は戸惑っていたコロナ禍での日眼事業運営ですが、少しずつ新しい形を模索しつつ日常の活動を取り戻しつつあるかと思います。しかしながらすべてがオンラインで賄われるわけではありません。早く日常を取り戻したい気持ちでいっぱいですが、当分の間は現状を余儀なくされる日々かと思います。年頭にあたり、これまでにも増して諸先輩、会員の皆様のご助言が必要です。本年も何卒よろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。皆様のご健勝をお祈りいたします。

公益財団法人 日本眼科学会
理事長 寺崎 浩子

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