戦略企画会議

2021/09/10

JJOの2020年度インパクトファクターについて

 戦略企画会議第二委員会「国際化・研究」では、「日本の眼科学教育・研究を多方面から援助し、国際的なレベルで眼科学研究を発展させ、発信できるように、人材開発および交流の国際化と研究活動の推進を図る」ことを目的に活動を行っています。その行動計画の一つに日本発の眼科研究の国際的認知度の向上を掲げていますが、そこで重要となるのが、日本眼科学会の公式英文機関誌であるJJOのプレゼンスの向上です。
 学術雑誌の評価軸としてさまざまな指標が用いられていますが、最も広く普及しているのがインパクトフ ァクター(Journal Impact Factor。以下、IF)です。このたび、2020年度のIFが発表されました。JJOの結果は2.447と前年度の1.725から0.722ポイントも上昇し、過去最高となりましたが、眼科学分野における順位はわずかに1つ上昇しただけで62誌中35位でした。後述するとおり、今年度はIFの算定基準変更の移行期に当たることから雑誌発行年の区切りが特殊となり、それがJJOのIF上昇に影響を及ぼしたと考えられます。
 これまでの「戦略企画会議から」の当委員会報告では、JJOに掲載された論文の被引用状況を分析し、さまざまな角度からJJOのIF向上のための戦略について提言してきました。本稿では、今年度のIF関連データをご紹介し、算定基準の変更についても解説いたします。

日本眼科学会戦略企画会議第二委員会「国際化・研究」
委員長 西田 幸二