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最近目に黒いものがいくつか見えるようになり、なかなか消えないので悪い病気なのか気になって眠れません。どうすればよいでしょうか。
眼球内には硝子体という80%程度を占める空間があり、そこに混濁物があると、黒い影のようなもの(飛蚊症)が見えるようになります。加齢に伴う生理的なものは自然になくなりますが、まれに網膜剥離の前兆のことがあります。飛蚊症が増えたりしつこくある場合は、網膜に関連する病気の可能性があるので、眼科専門医の診察を早めに受けることを勧めます。
59歳の男性です。最近まぶたが下がってきたように思います。どうすればよいでしょうか。
まぶた(眼瞼)の下垂には、大きく神経によるものと組織によるものがあります。多くは、年齢による下垂です経過観察でよいと思いますが、急性に生じた場合は、神経内科的疾患や頭蓋内の病変もありうるので専門医を受診してください。
最近、午前中から目の奥が痛く仕事に支障がでます。
眼からくる頭痛には、いわゆる片頭痛と緑内障(閉塞隅角緑内障)や脳神経関連があります。通常の眼性疲労による片頭痛であれば、生活リズムの改善や鎮痛剤などで比較的改善することがありますが、あまりひどい場合は、上記の疾患が考えられるので専門医を受診してください。
20代の女性です。最近、遠くが見にくく視力が落ちたようで困っています。
近くは見えるが遠方が見にくいのであれば、近視が進行した可能性があります。近視の原因は多岐にわたりますが、近見作業(スマホやPCを見る)が慢性化すると近視化する可能性も指摘されています。眼鏡やコンタクトレンズで矯正することが可能ですが、十分に視力が出ない場合は、他の眼底疾患なども考えられますので、早めに専門医を受診してください。
春先になると目が痒くなり、目をこすってしまいます。どうすればよいでしょうか。
花粉症によるアレルギー性結膜炎の可能性があります。擦るとさらに炎症が悪化しますので、なるべく擦らないようにしてください。様々な種類の点眼薬がありますので、眼科専門医の診察を受け、治療を受けることをお勧めします。
日が暗くなってくると見にくいことに最近気がつきました。何かの異常でしょうか。
暗いところで見えにくい症状は、医学的には夜盲といいます。網膜色素変性症や小口病といった病気の可能性がありますので、必ず眼科専門医の診察を受診してください。
最近片方の目で見ると文字や線が歪んでいることに気がつきました。何かの異常でしょうか。
ものが歪んで見えることを医学的には歪視と言います。歪視は加齢黄斑変性や黄斑前膜など、目の奥にある網膜の黄斑部というところに異常があると生じる症状です。症状がある方は必ず眼科専門医を受診してください。
最近涙がこぼれます。どうすればよいでしょうか。
涙は目の付け根のところにある涙小管というところから鼻の方へ排出されています。この排出路を涙道(るいどう)といいます。炎症などでこの涙道が塞がったり、狭くなると涙が溢れるようになります。また結膜という白目の膜が弛んだり(結膜弛緩症と言います)、目の表面にアレルギー性結膜炎や角膜炎などがあっても涙がこぼれることがあります。さらにドライアイでも涙がこぼれることがあります。涙が乾いているのにこぼれるのは不思議かもしれませんが、目が乾くと反射的に涙が出ることがあるのです。このように涙がこぼれる原因は多岐にわたっていますので、眼科専門医を受診して適切な治療を受けるようにしてください。
両親とも近視なので、子どもも近視になりますか。
近視には遺伝と環境の両方の因子が関連していると考えられますので、両親とも近視の場合には子どもも近視になりやすく注意が必要です。ただし、両親とも近視であっても1日2時間以上の屋外活動を行っている子どもは、両親とも近視でない場合と同程度まで近視の発症率を抑えられたという報告もありますので、屋外活動の近視を抑える効果は大きいと考えられています。
屋外活動が近視を抑えるという話ですが、夏の暑い時期に外遊びさせると日焼けや熱中症が心配です。どうすればよいでしょうか。
木陰でも屋外にいれば近視の進行を抑える効果が得られたことが報告されておりますので、木陰にいたり日焼け止めクリームを塗ったりしながら、外遊びをうまく取り入れるようにしてください。
タブレット端末やスマートフォンを見ることで近視になったり、進んだりしないでしょうか。
近視と関係があるという報告とないという報告があり、現時点では結論がまだ出ていません。ただし、屋外活動時間が十分であれば、タブレット端末やスマートフォン使用による近視化の影響をキャンセルできる可能性も報告されています。現代社会ではタブレット端末やスマートフォン使用を禁止するわけにはいかないため、いかにうまく屋外活動時間を確保するかがポイントになってくると考えられます。