眼科専門医取得の手引き(新専門医制度)

研修する基幹施設を決める

専門研修の基本は「プログラム制」ですが、別に設ける対象者はカリキュラム制による研修も可能です。また、対象者は年に数人ですが、将来研究に従事する医師を養成するという目的を持った「臨床研究医コース」という仕組みもあります。それぞれの項目を参照ください。

日本専門医機構関連資料

専門研修基幹施設ごとに「専門研修プログラム」がありますので、研修する基幹施設を決めてください。それぞれの基幹施設には、連携施設と、連携施設に準じた関連施設があります。研修は基幹施設のプログラム責任者と相談して、(1~数か所の)連携施設もしくは関連施設をローテーションすることになります。研修の充実をはかるために、それぞれの基幹施設のプログラムには定員があります。日本専門医機構によって、都市部の基幹施設にはシーリングがかけられており、また、連携プログラム(地域研修プログラム、連携施設ではない)にはローテーション調整がありますので、ご留意ください。

具体的な100項目の到達目標と症例経験基準数について、4年間で研修します(週4日以上勤務している期間を研修期間とします)。研修期間内に研修カリキュラムに記載されている疾患、病態について経験できなかったものは、日本眼科学会総会および関連学会による講習会や日本眼科学会の教材、総説(合本も含む)等を活用して自己学習に努めてください。また、研修中に筆頭著者として一篇以上の学術論文を執筆することと、日本眼科学会総会ならびにその関連学会で2回以上学術発表を行うことが求められています。研修の記録は研修記録簿に記録してください。

日本専門医機構関連資料

最終専門研修年度(専攻研修4年目)終了直前に、プログラム統括責任者が研修プログラム管理委員会を開き、専攻医の到達目標が全て達成されていること、4年以上日本眼科学会会員であることを確認して研修修了と判定します。専攻研修終了後の6月に眼科専門医認定試験が行われます。

日本専門医機構は、次の各号のいずれにも該当する者であって、専門医認定審査に合格した者を専門医と認定するとしています。

  1. 日本国の医師免許を有する者
  2. 臨床研修修了登録証を有する者(第98回以降の医師国家試験合格者について必要)
  3. 認可された日本専門医機構眼科専門研修プログラムを修了した者
  4. 専門医認定試験に合格した者

※現制度については眼科専門医取得の手引き(旧制度)を参照ください