近視進行抑制

近視進行抑制

なお、近視の病態については「近視・遠視・乱視」の項をご参照ください。

検査

屈折検査、眼軸長測定検査(※保険適用外)により、近視の程度や進行具合を正確に評価することができます。なお、屈折値は調節麻痺下(点眼薬により、ピントを調節する目の中の筋肉を弛緩させること)での検査がより正確と考えられています。

近視の進行を促進・抑制する環境因子

近視を進行させてしまう環境因子には、ものを見るときの距離が短いこと、近くを連続で見る時間が長いことなどが挙げられます。
近視の発症や進行を抑えるライフスタイルとしては屋外活動が重要で、屋外活動時間が1日2時間以上など長いと、近視の発症や進行は抑えられることがわかっています。

治療

2023年9月1日現在、近視進行抑制治療として日本で承認を受けた治療法はありません。また、多くの長期的な研究成果から信頼性の高い近視進行を抑制する治療として挙げられているものに、点眼(低濃度アトロピン)、オルソケラトロジー(就寝時に装用する特殊なハードコンタクトレンズ)、2重焦点(装用することで遠くと近くに焦点が合う)や焦点深度拡張型(装用することで明瞭に見える範囲が広くなる)コンタクトレンズなどがあります。それら以外にも新しい治療法がいくつか登場してきており、長期的な安全性や成果が待たれています。

対象となる疾患 近視