専門医資格更新認定(旧専門医制度)

眼科専門医(旧専門医制度)の資格更新について

日本眼科学会専門医資格は永久に保証されるものでなく、5年ごとに更新のための申請手続きをしなければなりません。専門医の資格更新および更新申請については以下のとおりです。

専門医資格更新

平成28年4月(10月)に専門医資格を取得もしくは更新し、令和3年4月(10月)に更新する場合は以下のとおりです。

 

ステップ1:平成26年4月(10月)専門医更新登録 ステップ1-2:毎年の更新登録料払い込み ステップ2:平成31年3月(9月)専門医資格終了・更新申請 ステップ3-Aその1:4月(10月)専門医更新登録(次回更新のため単位取得開始) ステップ3-Aその1-2:毎年の更新登録料払い込み ステップ3-Aその2:平成36年3月(9月)専門医資格更新 ステップ3-Aその3:5年ごとに更新 ステップ3-Bその1:4月(10月)専門医非更新 ステップ3-Bその1-2:毎年の更新登録料払い込み不要 ステップ3-Bその2:平成36年3月(9月)専門医認定終了

フローチャート左は令和3年4月(10月)に専門医資格を更新し、5年後の令和8年以降も専門医資格の更新を希望される場合で、更新登録の手続きをすることが必要です。
フローチャート右は令和3年4月(10月)に専門医資格を更新し、更新登録の手続きをしない場合で、令和8年3月(9月)をもって、専門医の資格を失うこととなります。

注意事項
専門医非更新の場合、専門医資格喪失後、再度資格を取得する方法は専門医認定試験に合格していただくことになります。

専門医の資格更新条件

〔専門医資格更新の基準〕日本眼科学会専門医制度規則施行細則第20条

(1)専門医認定日から5年間以上、眼科臨床経験を有することを大学眼科主任教授もしくはこれに準ずる者、または、日本眼科医会会長が証明した者。
(2)専門医認定日から継続して日本眼科学会及び日本眼科医会会員である者。
(3)専門医認定日から生涯教育基準の別表第二に定めるところにより5年間に100単位を取得した者。
(4)専門医認定日から5年間に日本眼科学会総会において学会出席による単位を取得した者。
※眼科臨床経験の算定基準は週4日以上の勤務となります。

 以上の条件に該当すれば専門医資格を更新することができます。
 ただし、(4)は平成21年10月1日以降に専門医の認定または更新認定を受けた方から適用します。

更新申請書類

  1. 資格更新申請書
  2. 所定単位取得申告書

なお、申請書類につきましては、更新受付時期に事務局から必要書類をお送り致します。

眼科専門医(旧専門医制度)の単位取得方法について

専門医資格更新条件(3)の単位取得については次のとおりです。

ステップ1:4月・10月単位取得開始(毎年4月1日・10月1日) ステップ2:主催者申請(I)学会、講習会、地域単位集談会、研究会、症例検討会などの出席 ステップ2:個人申請(II)生涯教育講座、通信教育教材、学会発表、論文執筆、著者執筆、講習会講師、日本医師会生涯教育制度学習単位取得証 ステップ3:3月末(4月スタート者)9月末(10月スタート者)1年間の単位申請締切り ステップ3-1:事務局にて単位集計 ステップ3-2:個人別単位明細書発送(毎年6月・12月) ステップ4:次年度単位取得開始

単位取得についての1年間の流れとなり、5年間で100単位を取得します。単位取得には主催者申請と個人申請があります。
フローチャート左の主催者申請は、生涯教育事業(学会)の主催者が一括して報告するため、学会等の出席は、個人が申請する必要はありません。
フローチャート右の個人申請は各々申請する必要があります。以下に申請方法を記します。
なお、認定期限を過ぎて単位申請された場合は、単位認定することができません。申請もれのないよう十分注意して下さい。

学会、講習会等の出席による単位取得について

1.対象となる学会、講習会
専門医制度委員会が認定した生涯教育事業(学会、講習会、地域単位集談会等)と専門医制度委員会が主催する講習会です。
下記の一覧は現地で参加された場合の単位数です。現在は特例としてWEBで参加された場合でも単位の取得ができるようになっております。詳細は日本眼科学会ホームページのお知らせ欄や、各会のホームページや案内状をご確認ください。

項目 単位 種別
A 講習会出席(注1) 1時間当たり1単位 A
B 学会出席
1. 全国学会 1日当たり3単位 B-1
2. 地方別学会 1日当たり3単位(但し4時間以内の場合2単位) B-2
3. 専門別学会(注2) 1日当たり3単位(但し4時間以内の場合2単位) B-3
4. 地域単位集談会、研究会、症例検討会(注3) 1時間当たり1単位(但し上限3単位) B-4
注1:A講習会オーガナイザー、講師、学会および研究会等の発表者は、会の当日、受付に専門医更新登録証(カード)を提出すれば出席による単位を取得することができます。
注2:専門別学会を合同で開催する場合の出席に限り、半日当たり2単位となります。
注3:単位基準が1時間単位となっているものは、1時間単位とし、1時間未満の端数は、切り捨てとなります。


2. 単位取得の方法
(1)学会等出席は、会の当日、専門医更新登録証(カード)を単位受付デスクに提出し、単位取得証(本人控え)を受け取ってください。
(2)主催者から単位取得証が事前に送付されてきた場合、会の当日に、送付されてきた単位取得証と専門医更新登録証(カード)を、単位受付デスクに提出してください。

注意事項
1.単位取得証に会の名称、日時、開催地、責任者名、認定事業番号が未記入の場合は、主催者へ問い合わせてください。(記載のない場合は、無効となる場合がありますので注意してください。)
2.会が2日間以上にわたる場合は、1つの生涯教育事業1日につき単位受付1回ですから、単位受付忘れのないようご注意ください(全国学会、地方別学会、専門別学会の中には、午前、午後の場合もあります)。なお詳細については、主催者へ問い合わせてください。

個人申請による単位取得について

生涯教育講座、学会発表、講習会講師、論文執筆、著者執筆等の単位取得方法について

これらは、すべて個人申請に基づいて認定します。従って個人申請されない場合は、単位認定の対象となりません。また、認定期間外に申請されても単位認定できませんので、提出期限(4月に専門医資格を取得された方は毎年3月31日、10月に専門医資格を取得された方は9月30日)にはくれぐれも注意してください。

1. 生涯教育講座

1)対象となる講座
日眼会誌に、専門医の生涯教育講座として年4回総説を掲載します。総説には問題と解答用紙がついていますので、その問題の解答を解答用紙に記入し、事務局までFaxで申請すれば単位を取得できます。また、日眼会誌に掲載されている一般論文の中から、3号を除く毎号で、生涯教育にふさわしい2論文について問題を出題し、総説と同様に、年4回解答をFaxで申請すれば単位取得できます。
その他、生涯教育講座[総説]合本、AAO教材日本語版でも同様の方法で単位取得できます。

単位数は、

  1. 総説の解答を提出することによって1回1単位
  2. 一般論文の解答を提出することによって1回1単位
  3. 生涯教育講座[総説]合本の解答を提出することによって1回1単位
  4. AAO教材日本語版の解答を提出することによって1回1単位

2)申請方法
総説についている問題(年4回)、一般論文の問題(年4回、一般論文の解答用紙は、日眼会誌の2号、6号、9号、12号に掲載する予定です。)、生涯教育講座[総説]合本についている問題(3年に一度発刊)の解答を解答用紙に記入し、下記のFax番号へお送りください。(Faxがない場合に限り、専門医制度委員会宛で郵送してください。)
解答をFaxでお送りいただくだけで単位加算されます。(申請書によって単位申請を行う必要はありません。)後日、正解を受領書とともにお送りします。
なお、総説と一般論文の問題は解答用紙が掲載された号から1か月以内に提出されないと単位取得はできません。日眼会誌は10日発行ですので、例えば1月号に解答用紙が綴じ込まれていれば2月10日が提出期限になります。

Fax番号:03-3295-6778
注意事項
1.雑誌購読・教材購入による単位取得は、平成12年3月で廃止されました。
2.生涯教育講座、日本医師会の生涯教育制度学習単位取得証による単位取得申請は、合計で上限年間11単位です。
3.通信教育教材による単位取得は令和3年10月で廃止されました。
2. 学会発表
1)対象となる学会
専門医制度委員会が認定した生涯教育事業です。生涯教育事業による発表者は、次に示す基準で単位を取得できます。

B-1 全国学会 主または筆頭者 4単位 共同演者 1単位
B-2 地方別学会 主または筆頭者 3単位 共同演者 1単位
B-3 専門別学会 主または筆頭者 3単位 共同演者 1単位
B-4 地域単位集談会、研究会等 主または筆頭者 2単位 共同演者 1単位

認定されている全国学会、地方別学会、専門別学会をはじめ、集談会、研究会、症例検討会等名は、生涯教育事業(定期)で閲覧できます。また、新しく追加になったものは、『日眼会誌』および『日本の眼科』の専門医制度委員会の頁(藤色)に年に数回掲載します。

2)申請方法
学会発表単位認定申請書を学会発表後1か月以内に提出してください。主または筆頭者は、共同演者も含めて申請してください。共同演者の認定は3名までとし、4名以上は認めません。また、会長指名発言、追加発表および発表内容が感想文、印象記的なものについては認めません。専門医制度委員会で認定されていない事業で発表された場合の単位は認定できません。

注意事項
全国学会、地方別学会、専門別学会をはじめ、集談会、研究会、症例検討会等で発表または講演した場合は、すべて学会発表単位認定申請書を使用してください。


3. 講習会講師
1)対象となる講習会
日本眼科学会あるいは日本眼科医会が主催か共催するもの、または専門医制度委員会が、これらと同等と認めた講習会です。(これ以外に例え会の名称が、○○講習会となっていても、生涯教育委員会でB-4として認定を受けているものは、学会発表単位認定申請書を提出してください。)
講習会における講師およびオーガナイザーは、1講座当たり5単位です。講習会が全国何か所で行われても同じテーマ、テキストであれば1講座とみなします。

2)申請方法
講習会講師単位認定申請書を講習会講演後1か月以内に提出してください。

4. 論文
1)対象となる論文
単位認定される論文は、眼科領域に関わる学術的文献(原著、総説または症例報告)として価値のあるもの、あるいは学術指導的内容のあるもので、粗悪・捕食雑誌(いわゆるハゲタカジャーナル)以外の学術誌に、査読を経て掲載発表されたものとなります。認定の是非は、専門医制度委員会にて決定します。なお、内容が感想文、印象記的なものについては、単位は認められません。1論文について、主または筆頭者は4単位、共著者は1単位取得できます。

2)申請方法
 論文単位認定申請書と誌面に掲載、もしくはオンラインで公開された論文のコピーの2点を提出してください。その際、筆頭者が、共著者も含めて申請してください。共著者の認定は3名までです。申請の時期は、発表の当該年度内であればいつ申請されても結構ですが、3月発表分(10月1日に専門医資格を取得された方は、9月発表分)に限り雑誌発行後1か月以内に申請してください。

5. 著書
1)対象となる著書
著書は、学術的文献として価値のあるもの、あるいは学術指導的内容のあるもので、専門医制度委員会によって認定された書籍でなければなりません。著書については、単独執筆の場合は12単位を、共同または分担執筆の場合は4単位取得(ただし1冊の本で分担執筆の項目がいくつあろうとも1冊につき4単位です。)できます。認定されている書籍は、書籍で閲覧できます。
なお、編集者、翻訳者、監修者の単位は認められません。

2)申請方法
著者単位認定申請書を提出してください。申請は筆頭者・共著者を問わずそれぞれ申請してください。

6. 日本医師会の生涯教育制度学習単位取得証による単位認定について
日本医師会の生涯教育制度学習単位取得証(10単位以上取得しているもの)を提出すれば専門医制度の単位が取得できるものです。なお日本医師会の生涯教育制度、申告方法につきましては、各地方医師会へ問い合わせてください。

1)申請方法
日本医師会生涯教育制度学習単位取得証による単位認定申請書に必要事項を記入の上、日本医師会の生涯教育制度学習単位取得証(10単位以上取得しているもの)のコピーを添付して申請してください。

2)申請期限
日本医師会の生涯教育制度学習単位取得証は、前年度分が発行されるため申請期限は、4月に専門医資格を取得された方は単位取得証発行の翌年3月31日まで、10月に専門医資格を取得された方は、発行の翌年9月30日までです。つまり、前年度分の単位取得証を単位認定することとなります。

注意事項
1.日本医師会の生涯教育制度学習単位取得証による専門医制度の単位は2単位ですが、生涯教育講座の単位と合わせて年間の上限は11単位です。
2.受講参加証等での単位認定はできませんので、ご注意ください。

以上が個人申請となります。

*年度末後集計が終わりましたら専門医制度委員会事務局から年間の個人取得単位明細書をお送りしますので確認してください。
また、前年度の取得単位は会員マイページでも閲覧できます。

各種書類提出先

日本眼科学会専門医制度委員会事務局
〒101-8346
東京都千代田区神田猿楽町2-4-11-402