専門医研修施設の方への手引き

専門研修の基本は「プログラム制」ですが、別に設ける眼科領域カリキュラム(単位制)による研修も可能です。また、対象者は年に数人ですが、将来研究に従事する医師「臨床研究医」という仕組みもあります。

日本専門医機構関連資料

専門研修プログラムの作成

新規に専門研修基幹施設に登録するためには、眼科専門研修プログラム整備基準を満たすことが必要となります。申請には、(1)専門研修プログラム申請書A(一般社団法人 日本専門医機構所定のもの)、(2)専門研修プログラム申請書B(一般社団法人 日本専門医機構所定のもの)、(3)眼科一覧表(日本眼科学会所定のもの)、(4)専門研修プログラム(冊子)の提出が必要になります。眼科専門研修プログラム作成のために、眼科専門研修マニュアルモデル研修プログラムを参考にしてください)、専門研修指導医マニュアルがありますのでご参照ください。本専門医機構によって、都市部の基幹施設にはシーリングがかけられており、また、連携プログラム(注:地域研修プログラム、連携施設ではない)にはローテーション調整がありますので、ご留意ください。

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研修施設とローテーション

研修の充実をはかるために、専攻医は基幹施設と、(1~数か所の)連携施設をローテーションすることになります(連携施設に準じた関連施設を設けることも可能です)。専門研修基幹施設や、定員数については、日本眼科学会による一次審査と日本専門医機構による二次審査によって決定されます。既存のプログラムについても、5年毎に審査が行われます。専門研修基幹施設には、プログラム統括責任者、専門研修プログラム連携施設担当者、専攻医、外部委員、他職種からの委員で構成される専門研修プログラム管理委員会を置きます。専攻医および専門研修プログラム全般の管理と、専門研修プログラムの継続的改良を行います。

研修内容について

具体的な100項目の到達目標と症例経験基準数について、4年間で研修するようご指導ください。具体的な100項目の到達目標については、推奨される年次ごとの研修到達目標もありますので、そちらもご参照ください。研修期間内に研修カリキュラムに記載されている疾患、病態について、経験できなかったものは、日本眼科学会総会および関連学会による講習会や日本眼科学会雑誌に掲載されている総説(合本も含む)e-learningを活用して自己学習をさせてください。また、研修中に筆頭著者として一篇以上の学術論文を執筆することと、日本眼科学会総会ならびにその関連学会で2回以上学術発表を行うことが必要です。それぞれの記録は研修記録簿に記録し、視能訓練士及び看護師等の他職種による評価も行ってください。

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眼科専門医認定試験

最終専門研修年度(専攻研修4年目)終了直前に、プログラム統括責任者は、研修プログラム管理委員会を開き、専攻医の到達目標が全て達成されていること、4年以上日本眼科学会会員であることを確認して研修修了と判定します。専攻研修終了後の6月に眼科専門医認定試験が行われます。