東北大学医学部眼科学教室、
東京都医学総合研究所視覚病態プロジェクト 清田直樹先生
眼科は1年目から手術を執刀できる数少ない科であり、私の場合は、眼科4年目までに数百件以上の手術を執刀する機会に恵まれました(写真1)。とはいえ、現代医学では治療不能な眼疾患は多く、私の場合は緑内障の病態解明のため、「神経保護・再生」をテーマに臨床・基礎研究に邁進しております(写真2)。眼は光学系、神経系など様々な側面を持つため、専門が違うと別世界のように感じられて大変魅力的です。また、眼科は夜間の呼び出し等は少ないですので、趣味や家庭に時間を使ったり、仲間と飲みに行って楽しんだりすることもできます(写真3)。これほど魅力的な科ですが、近年ジェネラリストを育てようという風潮があるためか、眼科を選択する医師は減っているようです。対して、高齢化社会のため眼疾患に苦しむ患者は増える一方で、スペシャリストとして眼科医の需要は高まるばかりです。このように外科手術から基礎研究まで幅広く経験できてプライベートも充実し、需要が高まっている眼科を、是非学生や研修医の皆さんには選択肢に入れてもらいたいと思います。
白内障手術を執刀している様子(写真1)
基礎研究では、動物実験を行います。手術で慣れていたのでスムーズにマウスの実験もできます!(写真2)
大学のメンバーで食事会。コロナ禍以前はよく飲みに行きました!(写真3)