お知らせ

2022/12/02
会員の皆さまへ

「わが国の小児がんサバイバーの健康・社会生活状況の実態解明に関する大規模調査研究」へのご協力について

会員各位

 特定非営利活動法人日本小児がん研究グループから、「わが国の小児がんサバイバーの健康・社会生活状況の実態解明に関する大規模調査研究」への協力依頼が届きましたので、ご案内いたします。下記をご参照のうえ、本研究の共同研究機関の会員の皆様におかれましては、小児診療科と連携のもとに小児がんの調査研究ならびにサバイバーのレジストリ構築へのご協力をお願い申し上げます。

公益財団法人日本眼科学会

 日本小児がん研究グループ(JCCG)では、200を超える全国の小児がん診療施設の参加を得て、中央化された精緻な診断の下、有効かつ安全な治療法を確立するため臨床研究に取り組んでおります。欧米はもとより、我が国においても過去50年間の臨床試験の積み重ねにより、現在では、小児がん患者の5年生存率が80%を超えるまでに治療成績が向上してまいりました。一方で、成長・発達期にある小児がん患者は、病気を克服後もさまざまな身体的、心理社会的合併症を抱えていることが知られています。また、その後も再発や二次がん等により生命を脅かす場合もあります。これらに関して、これまで欧米の大規模な研究成果が公表されているものの、我が国では、大規模な実態調査が行われていませんでした。
 そこで、このたび、JCCG において、がん治療により引き起こされる二次がん、および、脳障害、成長障害、心合併症など各種臓器障害や心理社会的影響などの晩期合併症の網羅的な実態解明のための調査研究を実施し、それをもとに小児がんサバイバーのレジストリ構築を行うことを計画しました。本研究は、日本医療研究開発機構(AMED)革新的がん医療実用化研究事業において、小児がん治療開発に取り組む8つの研究班の連携事業として支援を得て行われます。
 つきましては、本研究の共同研究機関の会員の皆様におかれましては、小児診療科と連携のもとに小児がんの調査研究ならびにサバイバーのレジストリ構築にご協力を賜れれば幸いです。

特定非営利活動法人日本小児がん研究グループ
理事長 足立 壯一