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サルコイドーシス

原因・病態

定義

サルコイドーシスは肺や眼、リンパ節、皮膚、心臓など、さまざまな臓器に小さな腫れ物(肉芽腫)が形成される疾患です。眼の病変は肺に次いで多くみられ、ぶどう膜炎を生じます。サルコイドーシスによるぶどう膜炎は我が国におけるぶどう膜炎の中でも最も頻度の高い疾患です。

症状

眼には、ぶどう膜炎・網膜の血管の炎症(網膜静脈炎)が起こります。そのため目がかすむ、まぶしい、充血、黒い小さい点が飛ぶ(飛蚊症)といった症状が生じます。目の中で炎症が強く起こったり、長い間炎症が続くと網膜の中心部(黄斑)が腫れて網膜が障害されたり、また緑内障や白内障などが合併すると視力が著しく低下することがあります。全身の症状では咳や息切れなどの肺の症状、皮膚の結節(腫瘍のようなかたまり)などの症状がみられることがあります。

原因

原因は不明ですが、何らかの病原微生物の感染がきっかけとなってからだの中の免疫反応が過剰に反応することでサルコイドーシスが発症すると考えられています。サルコイドーシスは20~30代と60代に多く、特に50代以降は女性に多くみられます。

検査

一般的な眼科検査、蛍光眼底造影や光干渉断層撮影(OCT)を行います。サルコイドーシスでは肺や皮膚、心臓などに病変が生じるため、全身の検査(血液検査、ツベルクリン検査、胸部X線検査、心電図検査)が必要になります。特にツベルクリン検査が陰性になることが多く、重要な所見となります。また肺のリンパ節が腫れて大きくなることが多いため、胸部CT検査や呼吸器内科で気管支鏡検査を行うことがあります。さらに病変部位(皮膚やリンパ節など)を採取して病理検査をする場合もあります。

治療

ぶどう膜炎や網膜の血管の炎症が軽い場合は炎症を抑えるための副腎皮質ステロイド(以下、ステロイド)の点眼、虹彩の癒着を防ぐための散瞳薬の点眼を行います。眼底の炎症が強い場合、視神経に炎症がある場合、硝子体のにごり(混濁)が強い場合は、ステロイドの内服が必要になります。薬の量を減らすと再発することもあり、炎症が慢性化することも多いため自覚症状がなくなっても定期的な通院が必要です。硝子体のにごりが極度に強い場合や、網膜に増殖膜が形成されて網膜剥離が生じている場合は硝子体手術を行うこともあります。白内障や緑内障が進行した場合、また黄斑のむくみ(黄斑浮腫)などの合併症が生じた場合は、それらに対する治療も行います。