病名から調べる

後部硝子体剥離

原因・病態

硝子体網膜(『眼球の構造と機能』参照)から分離する現象を後部硝子体剝離と呼びます。眼球の奥の方(視神経乳頭付近)から分離が起こってくるので、後部硝子体剥離と呼ばれます。基本的に、加齢現象であり、40歳ぐらいを過ぎると起こってくることが多くなります。無症状のうちに起こっていることが多いですが、飛蚊症を自覚することもあります。
眼底検査や網膜断層撮影(OCT)で検出できることが多いです。
後部硝子体剝離自体は、加齢に伴う生理的な現象ですので、治療の必要はありません。

硝子体が網膜から外れると、硝子体の濁りを飛蚊症として認識することも多い。