2012/12/10

加齢黄斑変性の治療指針

 加齢黄斑変性について諸外国の治療ガイドライン、国内の治療状況を調査し、我が国における標準的な加齢黄斑変性の治療指針を考案した。この治療指針は、厚生労働省網膜脈絡膜・視神経萎縮症調査研究班による「加齢黄斑変性の分類と診断基準」と一連の診療指針として、アルゴリズム形式で作成した。前駆病変、萎縮型加齢黄斑変性に対しては、禁煙や食生活などの生活習慣改善と抗酸化サプリメントによる予防的治療を、滲出型加齢黄斑変性の中心窩を含む病変に対しては、典型加齢黄斑変性、ポリープ状脈絡膜血管症、網膜血管腫状増殖の病型別に、抗血管内皮増殖因子薬、光線力学的療法、両者の併用療法を用いた治療を推奨治療として組み込み、治療後の経過観察と追加治療についても記載した。今後、我が国においてこの治療ガイドラインが加齢黄斑変性の診療に活用されることが期待される。(日眼会誌116:1150-1155,2012)

加齢黄斑変性の治療指針(366KB)

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