症状から調べる

「黒目が白い(白色瞳孔、角膜混濁)」原因と考えられている病気一覧

黒目が白い場合は、黒目の中央にあるひとみの奥が白いのか、黒目全体が白っぽいのか、黒目の周辺が白いのかにより、病気が異なります。
黒目の中心が白く見える場合、ひとみ(瞳孔)の中が白くなっていることが多く、特に赤ちゃんでは注意が必要です。これは白色瞳孔と言われる所見で、猫の眼のように、夜に瞳が開いていると眼が光るように見えることもあります。このような症状が見られた場合、赤ちゃんには網膜芽細胞腫、水晶体後線維増殖、第一次硝子体過形成遺残、脈絡膜欠損、コーツ病、先天網膜鎌状剥離といった重篤な病気が隠されている可能性があります。大人の場合は水晶体の混濁による白内障によって白色瞳孔を呈することがあります。
黒目は実は血管のない透明な組織で、角膜と呼ばれます。角膜に炎症がおきたり、浮腫(むくみ)が生じると白く混濁するようになります。光の通り道が塞がれることになるので、視力低下を来します。一度白く混濁すると元の透明組織に戻らないことも多いため、黒目が白くなっていたら必ず眼科を受診しましょう。
黒目の周辺部がドーナッツ状に白く濁ることがありますが、これは老人環と呼ばれ、周囲の血管から脂質成分などが漏れ出すことによって生じます。老人環は視力に大きく影響することはありません。

関連する病名 網膜芽細胞腫、水晶体後線維増殖、第一次硝子体過形成遺残、脈絡膜欠損、コーツ病、先天網膜鎌状剥離、白内障、角膜炎、角膜浮腫、老人環